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    2016年10月 My Favorite Albums
    category: My Favorire Album | author: hashimotosan
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      いよいよ今年も11月まで来ちゃいました。

      大分寒くなってきてやっぱり秋は短いなぁなんて思いますね。

      ここ何日かはどこもかしこもハロウィーンで賑わってました。

      全くと言っていいほど何もハロウィーンとは絡んでないんですが、人々が浮かれてる様子を傍から見るのも面白いもんですね(笑)

      子供の仮装は可愛いなぁ的な視点で見れるんですが、大人のはちょっとね(笑)

      本格的にやってる人は凄いなぁと思うんですが、安っぽい中途半端な人が大半なので滑稽でした。

      まぁでも着々と日本に浸透してきてるなぁと感じましたね。

       

      さて、毎月恒例としてやっている個人的にお気に入りだったアルバムを紹介する企画。

      今月もやりたいと思います。

      9月がとんでもないリリースラッシュだったので、10月はやや落ち着いた印象でした。

      そんな中でも素晴らしい作品がいくつもありましたので、いくつか紹介したいと思います。

       

      ・Bon Iver 「22, A Million」

       

      Bon Iverの3rdアルバムとなる「22, A Million」はとてつもない作品でしたね。

      前作までのアコースティックなフォーク路線から、エレクトロミュージックに接近したサウンドが特徴の今作。

      彼特有の神秘的なオーラはそのままに、Kanye Westらの影響を受けた前衛的なサウンドプロダクションとの融合がとにかく見事でした。

      歌詞やアートワークも含め、非常に難解な世界観なんですが、Justin Vernonがこの作品にたどり着くまでの苦悩や葛藤が感じられる重厚な作品に仕上がっています。

      10年後に音楽シーンを振り返った時に、この作品が分岐点だったと言われるようになるかもしれません。

      それほど何か得体の知れないパワーを感じる素晴らしいアルバムでした。

      この作品については以前に詳しく書いてますので、ぜひそちらも読んでみてください。

       

       

      ・Nicolas Jarr 「Sirens」

       

      ニューヨーク出身、現在26歳のサウンドコンポーザー、Nicolas Jarrの自身2作目となるアルバム。

      別名義のプロジェクトDARKSIDEでの活動やEPのリリースなどを経て、今作でもヒリヒリするような緊張感のあるサウンドを聴かせてくれています。

      彼の作る音楽は実験的で、アンビエントミュージックやエレクトロと称されるものですが、とにかく普通じゃない。

      人の話し声や生活音、物体が壊れる音や街の喧騒など、ありとあらゆる音を「音楽」として鳴らしてしまう手腕は見事としか言いようがないです。

      無機質的でありながら、時折聴こえてくるピアノの音色はハッとするほど美しく、音に深みを与えています。

      荒っぽさもありながら緻密、空間的でありながら温かさもある、非常に複雑なサウンド。

      再生すると時を忘れて聴き入ってしまう不思議な魅力のアルバムです。

       

       

      ・Solange 「A Seat at the Table」

       

      Solangeの3枚目となるアルバム「A Seat at the Table」はここ最近で一番聴いてる作品かもしれません。

      彼女は以前からインディーミュージックシーンと強い結び付きがあって、姉であるBeyoncéにも多大な影響を与えていることもよく知られていることなんですが、今作ではその時代感覚の鋭さを自身のサウンドで遺憾なく発揮しています。

      Raphael Saadiqと共にオーガニックでオーセンティックなR&Bサウンドを作り上げてるんですが、その随所に彼女のセンスが散りばめられていて、そのバランス感覚がとにかく見事。

      そしてニューオーリンズ出身の大御所ラッパーであるMaster Pを語り部として招き、南部の黒人の生き方や苦悩をエッセンスとして加えているのも面白いところ。

      Black Lives Matterの精神が滲み出ているようなアルバムなんですよね。

      豪華なゲストの人選や洗練されたアートビジュアルも含め、様々な意味で今年を代表する作品だと声を大にして言いたい作品です。

       

       

      ・The Lemon Twigs 「Do Hollywood」

       

      ニューヨーク出身のまだ2人とも10代だという兄弟によるバンド、The Lemon Twigsのデビュー作も素晴らしい作品でした。

      アルバムを再生した瞬間から、時計を何十年も巻き戻したかのような世界が目の前に広がってくる感覚でしたね。

      70年代のポップスやロック、パワーポップの影響を多分に受けた懐かしさ満載のサウンドが彼らのサウンドの特徴。

      これを10代の若者が鳴らしてるんだから驚きですよね。

      それをまとめているのが今年Whitneyの「Light Upon the Lake」を手掛けたことでもお馴染みのFoxygenのJonathan Radoと聞いて妙に納得。

      70sのアメリカ音楽愛に溢れたサウンドは、聴いていてとにかくハッピーな気持ちになります。

      また面白い新人が出てきてくれてとても嬉しいですね。

       

       

      ・Weyes Blood 「Front Row Seat to Earth」

       

      ニューヨーク出身で現在28歳のNatalie Meringによるソロプロジェクト、Weyes Bloodの4作目となるアルバム。

      フォークを基調としたアコースティックな質感と、涼しげで実験的なアート・ポップを融合させた不思議な世界観のサウンドが持ち味。

      そこに響くのは何とも神秘的な彼女のボーカルで、スーッと心の中に沁み渡っていきます。

      ギターの軽やかな音色も、華麗なハープの音色も、聴こえてくる音すべてがとにかく優しく美しいです。

      アルバムのジャケットもそうですが、自然の中に身を置いてその雄大さを全身で感じるような、聴いていて心が広くなっていくような感覚。

      まさに秋にピッタリの爽やかで色彩豊かな音を楽しめる素晴らしい作品でした。

       

       

      ・NxWorries 「Yes Lawd!」

       

      今年「Malibu」をリリースしその後客演などでも大活躍のAnderson .Paakと、ヒップホッププロデューサーのKnxwledgeによるユニット、Nxworriesの待望のデビューアルバムも最高でした。

      Knxwledgeが手掛けるトラックは、90年代ヒップホップ的な要素が強く、J DillaやMadlibなどを思わせるネタ感重視のメロウなサウンド。

      当時のニューヨークのシーンを彷彿とさせる煙たい質感のサウンドは、非常に懐かしくもあり新鮮でもあります。

      それを自由自在に乗りこなすAnderson .Paakの歌ともラップとも言えないような独特のボーカル。

      遊び感覚で声を乗っけたような印象なんですよね。

      これは間違いなく彼の天性のリズム感覚によるものでしょうね。

      流れるように聴けてしまい、繰り返しまた聴きたくなる中毒性の高い1枚でした。

       

       

      ・D.R.A.M. 「Big Baby D.R.A.M.」

       

      バージニア出身の現在28歳のラッパー、D.R.A.M.のデビュー作もよく聴いてました。

      彼の事は「Cha Cha」で知ったんですが、とにかく能天気で楽しいリズムのサウンドがクセになってしまい、何度も繰り返し聴いていたのを覚えてます。

      DrakeやBeyoncé、Chance the Rapperも彼のファンらしいですが、それも納得の不思議な魅力の持ち主です。

      キュートとドープを併せ持ったような質感が特徴で、現行のブラックミュージックの面白い部分を非常に上手く捉えているんですよね。

      ジャケットや彼のキャラから滲み出る「ゆるさ」がサウンドにも表れていて、リラックスしたい時なんかにとても良いです。

      Erykah BaduやYoung Thugといったゲストとの相性も良くて、今後が益々楽しみな存在です。

       

       

      というわけで10月は以上の7作品をよく聴いてましたね。

      どれも個性的で飽きが来ないサウンドでしたね。

      他にはAmerican Footballの久々の新作やJenny Hval、あとはNorah Jonesも良かったですね。

      11月は大物のリリースが多く予定されてます。

      Alicia KeysにCommon、Bruno MarsにThe Weeknd。

      どれも本当に楽しみな作品ですね。

      期待して待っていましょう!

       

      本日のBGM:HONNE 「Warm On a Cold Night」

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      2016年9月 My Favorite Albums
      category: My Favorire Album | author: hashimotosan
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        今年ももう10月ですよ!

        早いですねぇ。

        9月は本当におかしくなるくらい充実した音楽生活でした。

        毎週のように素晴らしい作品が次々とリリースされ、それについていくのに必死(笑)

        もちろんすべてを聴けてるわけではないですし、1つの作品を丁寧に味わって聴けてるかと言われるとそうでないものが多いです。

        ただ自分の性格上気になるものは自分の耳で確かめなきゃ気が済まないので、集中して聴く時間を作ってましたね。

        では今回も9月中によく聴いていたおススメの新譜をいくつか紹介したいと思います。

         

        ・Angel Olsen 「My Woman」

         

        セントルイス出身の女性シンガーソングライター、Angel Olsenの3枚目となるアルバム。

        彼女はフォーキーなギターロックで高い評価を得てきたシンガーなんですが、今作でもその質の高いサウンドは健在でした。

        とても柔らかくて繊細な声が印象的ですが、時折聴かせるパワフルなボーカルも魅力的なんですよね。

        タイトル通り女性の気持ちや苦悩、喜びなどを歌っていて、その視点が本当に女性ならではという感じで面白いです。

        去年はCourtney Barnettが、今年もMitskiなどが素晴らしいアルバムをリリースしてますが、女性のロックも様々だなぁと改めて思いますね。

        自分は男性なので彼女達の気持ちや痛みを完全に理解できるわけではないですが、彼女達が描く心象やそれを鳴らしたサウンドを聴くと、不思議と心を揺さぶられて感情が高ぶるんですよね。

        あっけらかんとしたポップな曲や、ゆったりとしたバラードや重々しいロックもあり、かなりの聴き応えでした。

        女性としての痛みや不安をロックとして吐き出した素晴らしい作品です。

         

         

        ・Isaiah Rashad 「The Sun's Tirade」

         

        テネシー州出身の現在25歳の若手ラッパー、Isaiah Rashadのデビューアルバム。

        彼はKendrick Lamarと同じレーベルのラッパーで、Kendrickが今最も目をかけている若手という感じです。

        とても落ち着いたフロウのラップと、貧乏で危険な生活をしてきたフッドな環境や、薬物依存の経験などで培われたリアルな歌詞が魅力のラッパーですね。

        淡々とした感じで結構エグイことをラップしていくんですけど、派手さがない分とても堂々とした印象で、その辺も大物っぽい雰囲気を感じるんですよね。

        そして何よりサウンドが素晴らしくて、ジャズやソウルの要素が強めのメロウなトラックとラップの相性がかなりドープ!

        どこか90sヒップホップの匂いを感じるというか、個人的にドンピシャなヒップホップサウンドでした。

        大きな個性を持ったラッパーではないんですが、Kendrickも認めたスキルを持つ将来がとても楽しみな存在ですね。

         

         

        ・James Vincent McMorrow 「We Move」

         

        アイルランド出身のシンガーソングライター、James Vincent McMorrowの3作目となるアルバム。

        彼の事は前作「Post Tropical」で知ったんですが、柔らかく包み込まれるような質感のボーカルとサウンドがとても素晴らしくてファンになりました。

        Bon IverやJames Blake以降のアーティストという感じですね。

        今作は数曲ですがNineteen85をプロデュースに迎えていて、より洗練されたサウンドになっているんですよね。

        Nineteen85はDrakeやdvsnを手掛ける、個人的に今一番信頼してるプロデューサーで、この作品でも見事にその手腕を発揮しています。

        軽いタッチでR&Bを取り入れたサウンドで、聴いていて本当に心地良いですし何よりセンスの良さを感じますね。

        秋の涼しげな風に映える、爽やかで気持ちの良い作品です。

         

         

        ・Nick Cave & The Bad Seeds 「Skeleton Tree」

         

        Nick Caveのバンドとしては16枚目となる「Skeleton Tree」は本当に心を揺さぶる素晴らしいアルバムでした。

        数年前に息子さんを事故で亡くして、その悲しみや喪失感をぶつけて作品として生み出したのが今作。

        彼のボーカルは非常に渋くて味わい深いんですが、今回はそこに哀愁や息子さんへの愛が加わり、聴いていると本当に涙が出てきそうになるほどです。

        ただサウンドは非常に攻めたものになっていて、これまでのギター中心のオルタナロックというよりは、アンビエントミュージックの要素を強く感じるものでした。

        ひたすらにダークで悲しい世界観なんですが、それは凄まじいほどに美しい。

        ここまで統一感のある美しさを感じたアルバムは久々でしたね。

        各メディアの評価も尋常じゃないほど高く、今年トップレベルの高評価を獲得しています。

        それも納得の今年を代表するアルバムだと思います。

         

         

        ・Preoccupations 「Preoccupations」

         

        元はViet Congという名前で活動していたカナダのバンドなんですが、名前が不適切だという事で改名を迫られ、Preoccupationsとして再始動しました。

        なので実質2ndアルバムとなる今作なんですが、前作と内容は大きく変わらずに硬派で疾走感のあるロックサウンドでした。

        インダストリアルな質感のダークなポストパンクがメチャクチャカッコいいんですよね。

        アンダーグラウンドな雰囲気の物々しさをプンプンに漂わせた、Sonic Youth由来とも言えるニューウェイヴな感じもありますね。

        ただ今作は前作と比べるとそこはやや抑えられていて、聴きやすくなったなという印象も受けました。

        こういうノイジーなのを時々身体全体で浴びたくなるんですよね。

        そんな欲望を満たしてくれる素晴らしいアルバムでした。

         

         

        ・Mndsgn 「Body Wash」

         

        ロサンゼルスを拠点に活動しているMndsgnの新作もかなり聴きましたね。

        彼は名門レーベルStones Throwに所属しているビートメイカーなんですが、自分は今作で初めて知りました。

        80年代のブギー、ファンク、ソウル、ジャズ、フュージョンといったブラックミュージックの要素をミックスした、とにかく気持ちの良いサウンドで大ハマりしちゃいました。

        初期のSadeをエレクトロミュージック的に解釈したようなサウンドとでも言いましょうか?

        重めのベースが効いたファンキーな部分と、滑らかでお洒落なジャジーな部分が混在となった非常にセンスの良いサウンドなんですね。

        曲の随所にどす黒いレトロファンクを忍ばせているところがなんともニクいです。

        また一人素晴らしいアーティストを知ることができました。

         

         

        ・Francis and the Lights 「Farewell, Starlite!」

         

        NYを拠点に活動するFrancis Starwellのソロプロジェクト、Francis and the Lights のデビュー作。

        近年Bon IverやKanye West、Chance the Rapperなどの時代の寵児達と接近し、彼らのサウンドにも大きな影響を与えています。

        オートチューンの機械的なボーカルを多重に重ね、ゴスペル的な崇高なハーモニーを生み出すプリズマイザーと呼ばれるジャンルを確立。

        現在の音楽シーンにおいて非常に大きな流れを作っていますよね。

        Peter Gabrielとも比較されるボーカルや、ミステリアスなアーティストイメージによって、作品により引き込まれていくような感覚になります。

        ボーカルはもちろんのこと、ソリッドな質感のエレクトロサウンドも非常に洗練されてるなという印象。

        2016年、そして今後の音楽シーンにおいてキーマンになるような存在だなと感じるアルバムでした。

         

         

        ・Danny Brown 「Atrocity Exhibition」

         

        デトロイト出身の現在35歳のラッパー、Danny Brownの4枚目となるアルバム。

        個人的に今月最も衝撃的なアルバムでした。

        彼は声やフロウ、ほとんどがドラッグについての歌詞など、どこをとっても個性的なラッパーで、シーンの中でも一際異質な存在です。

        今作のタイトルは彼のインスパイア源であるJoy Divisionの曲名から取ったようで、サウンドにもそのエッセンスが加わったような、非常にエキセントリックなトラックが並んだアルバムになってます。

        ポストパンクのトラックにそのままラップをのっけたみたいな曲もあれば、Kendrick LamarやEarl Sweatshirtと高速でまくし立てるようにマイクリレーをしていく曲もあり、息つく暇がないほどの展開です。

        アルバム全体がアシッドな質感に包まれていて、不思議と何度も聴いてしまう魅力を持った作品でした。

         

         

         

        というわけで今回は以上の8枚をピックアップしてみました。

        これでまだほんの一部という感じなんですが(笑)

        他にもWilcoやTeenage Fanclubといったベテランバンドも、相変わらず素晴らしいアルバムを届けてくれましたね。

        そういう秋を感じるバンドサウンドもよく聴いてましたかね。

        Bon Iverなど9月ギリギリの30日リリースの作品は10月の時に取り上げたいと思います。

        10月は今のところリリースはあまり多くないので、この大量に投下された新譜を噛み締めたいなと思ってます。

         

         

        本日のBGM:Solange feat. Sampha 「Don't Touch My Hair」

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        2016年8月 My Favorite Albums
        category: My Favorire Album | author: hashimotosan
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          今年ももう9月まで来てしまいましたね。

          音楽界は9月に入ると、毎年バケーション終わりの活気からか一気に勢いづく印象があります。

          年末に向けて最もCDセールスが伸びる時期ですからね。

          というわけで9月はかなりのリリースラッシュなんですが、8月の作品もちょっと振り返っておこうかと思います。

          アーティストも夏休みをとったり、夏フェスへの出演で忙しかったりでこの時期はリリースは落ち着くんですが、それでも良い作品が結構ありました。

          今回も個人的によく聴いたアルバムをいくつか紹介したいと思います。

           

          ・Noname 「Telefone」

           

          シカゴ出身の女性ラッパーの「Telefone」が素晴らしくてよく聴いてました。

          シカゴと言えば今やヒップホップ界でちょっとしたムーブメントを作り上げている土地でして、やはりChance the Rapperの存在が大きいですよね。

          先月紹介したJamila Woodsもその界隈の人間ですがNonameもそう。

          Chance the Rapperの曲に数多く参加していて、落ち着いたトーンながらリリカルなラップが印象的で以前から注目してました。

          このアルバムも「Coloring Book」や「HEAVN」の流れを汲んだようなサウンドが特徴で、言うなればSunday Morning Hip-Hopとでも呼べるような非常にほのぼのとしたサウンドになってます。

          ただ歌詞は中々ヘビーなものもあって、黒人としての苦しみや女性としての痛みなんかをラップしていて、結構ずしっとくるものがありましたね。

          非常に聴きやすい作品なので、つい気持ち良く聴き流してしまいそうになるんですが、ぜひ歌詞にも注目して聴いてみてほしい作品ですね。

           

           

          ・Cass McCombs 「Mangy Love」

           

          アメリカはカリフォルニア州出身のシンガーソングライターの8作目となるアルバム「Mangy Love」もとても良い作品でしたね。

          彼はもうベテランと言ってもいいキャリアのアーティストなんですが、今作はANTI- Recordsに移籍してからの第1弾作品ということもあって、今までとは若干色が違う感じな気がしました。

          非常に落ち着いた渋いフォーク・カントリーテイストのギターサウンドは、聴いていて本当に心が休まりますね。

          アルバム全体のトーンがジャケットの通りモノクロな質感で、聴いていると雨でも降ってきそうな感覚。

          声もギターもキーボードも、どこか物悲しそうな憂いを感じる音なんですよね。

          こういう味わい深い作品を聴きながら部屋の中で過ごすというのも自分にとって大事な時間ですね。

          派手さは一切ないんですが、これから秋にかけて非常に重宝しそうなアルバムだと思います。

           

           

          ・Frank Ocean 「Blonde」

           

          今月はこの作品を追いかけた日々でしたね。

          Frank Oceanの「Blonde」がついにリリースとなり、関連した雑誌やその他の情報の膨大さに怖気づくような状態でしたが、蓋を開けてみるとなんともシンプルな作品。

          この上なくパーソナルな内容の作品で、前作「channel ORANGE」とはまた違う角度から自分自身と向き合ったような感じでしたね。

          ゲストの存在感も全くと言っていいほどなく、Frank Oceanがただただ自分の心の内をえぐる様にして作り上げたような作品なんですよね。

          彼の声の切なさが生み出す美しさがもう尋常ではないレベルで、やはりこの人の声は特別だなと改めて感じました。

          この作品に関しては詳しく書いているので、ぜひそちらも読んでみてください。

          4年前の前作と同様、オリンピックとFrank Oceanを追いかける夏になりました。

           

           

          ・Vince Staples 「Prima Donna」

           

          カリフォルニア州のロングビーチ出身の現在23歳のラッパーの新作EP「Prima Donna」も面白い作品でした。

          彼は去年「Summertime '06」でアルバムデビューしたラッパーで、この作品は個人的に去年リリースされた作品の中でもトップクラスで好きな作品でした。

          彼のラップは何というか蛇が地面を這うような感じというか、不穏な空気でリスナーを追い詰めていくような感じというか。

          スリリングで実験的なトラックに、彼の重々しいパーソナルな体験を綴ったラップが乗っかった、聴いていて非常に疲れるサウンドなのが特徴です。

          彼自身、自分の目標はリスナーを不快にさせることだと発言するなど、確信犯的にこういうサウンドを作り上げてるみたいなんですが、それがとにかくカッコいいんですよね。

          DJ DahiやNo I.D.が前作に引き続きトラックを手掛けてますが、今作ではなんとJames Blakeが2曲で参加していて、非常に面白い化学反応を見せています。

          音楽においての負の感情を集約させたような彼のラップとサウンドは、このミュージックシーンの中でかなり異質であると同時に、目が離せない不思議な面白さを持った存在だなと思います。

           

           

          ・Young Thug 「JEFFERY」

           

          アトランタ出身の現在25歳のラッパー、Young Thugの最新作「JEFFERY」も素晴らしい作品でした。

          彼はその甲高い声とクセの強いラップや、今作のジャケットでも分かる通り女性モノの服を着こなす独特のファッションセンスなど、もう個性の塊のようなラッパーなんですよね。

          ブランドのモデルを務めたり、Kanye WestからJamie xx、Usherからも声がかかるなど多方面で引っ張りだこで、完全に自分というものを確立した存在になってます。

          そんなYoung Thugの最新作は、自分の本名を冠したタイトルでこれまでとはやや色が違う作品になっています。

          曲名が「Wyclef Jean」や「Swizz Beatz」、「Kanye West」など彼のインスピレーション源となっているアーティストの名前をそのまま使っているのも面白いですよね。

          非常に中毒性が高い曲が並んでいて、曲ごとにトラックも彼のフロウも変わっていくので、聴いていて全然飽きないんです。

          今後も音楽界をかき回す存在として確実に注目しておいたほうがいい存在だなと改めて思いました。

           

           

          というわけで8月は以上の5作品をよく聴いてました。

          リリース自体は多くなかったんですが、後半は特に面白い作品が続々と出てきましたね。

          Vince StaplesやYoung Thugといった若手のラッパーを面白い存在として聴けると、今後音楽界をより面白い視点で見れると思うんですよね。

          中々ぱっと聴きで良いなぁと思うサウンドではないのかもしれませんが。

          そしてそれはFrank Oceanにも言えることなんですが、彼らのような異質な存在がシーンを盛り上げていってくれるといいなぁと思いましたね。

          今月は毎週のように注目作がリリースされるんですが、中でもBon Iverの新作には期待ですね。

          他にもAngel Olsen、Isaiah Rashad、Wilco、M.I.A.、AlunaGeorge、How to Dress Well、Danny Brownなどなど、ホントにもうすごい量のリリースなんですよね。

          音楽三昧の秋になりそうです。

           

          本日のBGM:Vince Staples feat. A$AP Rocky 「Prima Donna」

           

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          2016年7月 My Favorite Albums
          category: My Favorire Album | author: hashimotosan
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            7月ももうお終いですが、今月はかなりバタバタしてましたねー。

            やっぱりフジロックに参加したのが大きいんですが、中々のスケジュールでした。

            そんな中でもちゃんと最新の音楽シーンはチェックしてるつもり。

            というわけで今月から、月末にその月に個人的によく聴いたアルバムをちょっと紹介しようかなと思います。

            基本的にはその月にリリースされたものになると思いますが、チェックするのが遅れたものなんかも入れるかもしれません。

            今月はリリース自体がとても多かったので、結構なボリュームですが参考になれば幸いです。

             

            ・Maxwell 「blackSUMMERS'night」

             

            Maxwellの7年振りの新作「blackSUMMERS'night」はかなり聴きましたね。

            彼の作品はこれまですべて聴いてきてますし、どれも大好きな作品なんですが、今作はその中でもかなり上位に入るくらい好きです。

            タイトルのSUMMERの部分が大文字になっていることからも分かる通り、かなり夏を意識した爽やかなサウンドが特徴ですよね。

            ディスコ調の曲やエレクトロなサウンドを取り入れたダンサブルな曲もあって、これまでになく聴きやすいアルバムだと思います。

            そこに大人の色気が加わり、彼ならではのサウンドに仕上げてきているのがさすがだなと。

            ジャズっぽいドラムやホーンセクションなどの生音も印象的で、その辺の生々しさもセクシー。

            来月にはいよいよ初の来日公演が待ってますからね!

            今年の夏はまだまだ重宝しそうです。

             

             

            ・The Avalanches 「Wildflower」

             

            こちらも久々の新作。The Avalanchesのなんと15年振りの新作「Wildflower」も素晴らしい作品でした。

            前作「Since I Left You」は、何千という素材をサンプリングし、それを曲として仕上げ一枚のアルバムにするという、コラージュアートのような芸術的なアルバムでした。

            オリジナルの音を一切排除し、サンプリングだけで作り上げた前作と違い、今作にはゲストも多く招かれかなり賑やかなサウンドに。

            とは言っても70sソウルのほんわかした雰囲気を活かしたキラキラしたサウンドは健在で、聴いているうちにタイムスリップするような感覚。

            やはり彼らは音楽界の魔法使いなんだなと改めて感じるような不思議な作品でした。

            だからこそフジロックでの来日中止はショックが大きかったです・・・。

            また来てくれることを強く望みます。

             

             

            ・Jamila Woods 「HEAVN」

             

            シカゴ出身のR&Bシンガー、Jamila Woodsのデビュー作「HEAVN」もとても気に入っています。

            今年傑作をリリースしたChance the Rapperと同郷で、彼の作品にも度々参加していたシンガーで、とても味わい深い声で気になる存在でした。

            彼の「Coloring Book」をシンガーサイドから解釈したような、とても温かな雰囲気のサウンドですね。

            聴いているとまるで森の中にいるような、マイナスイオンたっぷりのサウンドに心から癒されます。

            程よくジャジーで程よくソウル。

            優し気な歌声なんだけど、黒人としての強い思いが込められた歌詞だったりで聴き応えもありました。

            これがフリーダウンロードなんだから信じられませんね。

             

             

            ・ScHoolboy Q 「Blank Face LP」

             

            Kendrick Lamarと同じレーベルのラッパー、ScHoolboy Qの新作「Blank Face LP」も良い作品でしたね。

            とても渋くて硬派なラップをする彼なんですが、今作もシリアスな路線のサウンドできました。

            そこに絶妙なバランスでソウルフルなテイストが加わるのが彼の特徴ですね。

            それは今作で彼がお手本にしたと思われるGhostface Killahの作風にどことなく似ていますよね。

            最近のヒップホップはDrakeが一人勝ちのような状態ですが、彼のようなスリリングな存在もやっぱり必要だなと思いますね。

            DTEのメンツも一堂に会したファミリーアルバム的な側面もある、とても面白い作品です。

             

             

            ・Michael Kiwanuka 「Love & Hate」

             

            2012年にBBC Sound of 2012で1位に選出され、Adeleのツアーでサポートアクトをするなどして注目を集めたイギリス出身のシンガーの2作目の作品。

            これがかなりの傑作で気に入ってますね。

            彼は名前からも分かる通り、アフリカに起源をもつ黒人の生まれです。

            彼の両親はウガンダ出身で、当時の政権への不信などから逃げるようにしてイギリスに来たんだそう。

            そんな自分のルーツと向き合い、黒人としての誇りや、黒人として生きることの難しさを歌に乗せています。

            非常にスモーキーで味のあるボーカルやソウル風味の楽曲に、今回はストリングスの豪華な音色がプラスされ、前作にも増して説得力を持ったサウンドになっています。

            Marvin GayeやCurtis Mayfieldなどの先人達の息吹が、ちゃんと受け継がれているというのが分かるサウンドですね。

             

             

            ・NAO 「For All We Know」

             

            そしてこちらはつい先日リリースされたばかりのNAOの待望のデビュー作なんですが、こちらも非常に素晴らしい出来です。

            去年「February 15」というEPを発表し一躍注目を集め、期待の新人の登竜門的存在であるBBCのSound of 2016で3位に選出されるなど、デビュー作が最も待ち望まれた新人の一人でした。

            R&B、ファンク、ハウスなど様々な要素をミックスした独特のサウンドと、とても可愛らしいガーリーなボーカルが彼女の特徴です。

            FKA twigsやAlunaGeorgeを思わせる存在ですね。

            今作では非常にリズミカルでファンキーなテイストを取り入れ、ドラムンベースもミックスしたハイブリットなサウンドを聴かせてくれていて、夏らしい爽やかなアルバムになっています。

            待ち続けた甲斐のある素晴らしいデビュー作ですね。

             

             

            というわけで今月はこの6作品を中心に聴いていました。

            他にもBlood Orangeの「Freetown Sound」は先月から引き続きよく聴いてました。

            あとはMetronomyの新作やBADBADNOTGOODの新作も結構好きですね。

            振り返ってみて思いましたが、今月はブラックミュージックで良作が多かったですね。

            8月は今のところそんなにリリースは多くなくて、Rae SremmurdとCass McCombs、Ryley Walkerの新作が特に楽しみです。

            これからリリース増えるといいなぁ。

             

            本日のBGM:NAO 「Girlfriend」

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