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2017年上半期 個人的ベストEP
category: - | author: hashimotosan
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    前回は今年の上半期の個人的なベストアルバムを50枚ほど選んでみました。

    たくさん読んで頂いてるみたいで嬉しいですね。

    そして今回は同じく今年上半期にリリースされたEPの中で、個人的にベストだったものをいくつか選んでみたいと思います。

    大体4曲から7曲くらいの少なめのボリュームながらも、内容はとても充実したものがたくさんあるので、まだ未チェックのものがあればぜひ聴いてもらいたいなと思います。

    今回はアップカミングな若手を中心にチョイスしてみました。

    では長くなりますが最後までぜひお付き合いください。

     

    16. Mike Edge 「Mike Edge - EP」

     

    LAベースのSSW、Mike EdgeのデビューEP。

    レコーディングからプロデュース、ミックスを自分の、それも自分で建てたスタジオで行い、さらには自主レーベルからリリースするという完全マニュファクチュアリングなアーティスト。

    そんな環境だからこそのホームメイドでオーガニックな質感のサウンドは、ゆるーいレイドバック感が気持ち良い70s風のローファイポップスといった趣き。

    休日の昼下がりのダラダラした空気感がそのままパッキングされてるような感じですね。

     

    15. Yaeji 「Yaeji - EP」

     

    NYと韓国ソウルを拠点に活動しているアーティスト、YaejiのデビューEP。

    個性的なウィスパーボイスのリフレインがなんともクセになる感じで、気付いたら何度も再生していた作品ですね。

    終始ゆらゆらと宙を浮遊しているようなメロウなテクノ〜ハウスミュージック。

    90sディープハウスから10年代チルウェイブまでを通過した、今までにありそうでなかった響き。

    韓国のミュージックシーンには本当に逸材が多いなと改めて思いましたね。

    このEPには未収録だけど、彼女のDrake「Passionfruit」のリミックスはマジで絶品!

     

    14. Laura Misch 「Playground」

     

    サウスロンドンベースのSSWでサックスプレイヤー、Laura MischのデビューEP。

    まるで森林浴でもしているかのようにほのぼのと優しい癒しのサウンド。

    ほんのりとジャズのテイストを加えたメロウなポップ/R&Bは日々の疲れに効果抜群です。

    味わい深いボーカルがとても素敵なのに加えて、彼女のサックスの響きも非常に洗練されていて好きですね。

    彼女はTom Mischのお姉さんでこれまでの彼の作品にも参加してるんだけど、やっぱり血の繋がりというのは凄いですね。

    一体彼らの親はどんな育て方をしてこんな素晴らしいミュージシャンを2人も送り出しのか、とても気になります。

     

    13. Henry Green 「Real - EP」

     

    UKはブリストル出身のアーティスト、Henry Greenの2作目となる新作EP。

    RhyeとThe xxとBonoboを取り混ぜたようなアダルトでクールな世界観。

    SadeライクなモダンR&Bの色気を纏ったチルアウトなエレクトロサウンド。

    ミステリアスな雰囲気も含め、どこまでも洗練された響きにうっとりしちゃいます。

    声だけを聴いてなんで女性なのに名前がHenryなんだろう?と思ってたら、歌ってる映像を観て男性でビックリ!

    去年のデビューEPから1曲もハズレがない驚異の才能。

    デビューアルバムが待ち遠しいです。

     

    12. Fortunes. 「Undress - EP」

     

    オーストラリア、メルボルンベースのR&Bデュオ、Fortunes.の3作目となる新作EP。

    FlumeやNick Murphyを擁するオーストラリアの名門レーベル、Future Classic期待の新人だけあってさすがのクオリティでしたね。

    R&Bをベースにエレクトロサウンド、ヒップホップなどを幅広く取り込んだキラキラとしたサウンドスケープ。

    時折エモーショナルになる2人のハーモニーもとても心地良いです。

    今後大化けしそうな予感大!

     

    11. H.E.R. 「H.E.R. Vol. 2」

     

    ほとんど情報がないミステリアスな女性R&Bシンガー、H.E.R.の2作目の新作EP。

    去年リリースされた第1弾EPがR&B好きの間で軒並み話題となり、そのクオリティの高さに多くのミュージシャンからも賛辞を送られた彼女。

    恐らくGabi Wilsonというシンガーがその正体なんですが、今回の新作もジャケットはシルエットのみという徹底ぶり。

    最近売り出し中のプロデューサー、DJ Camperが多くを手掛けたダウンテンポでメロウなR&Bサウンドは、彼女のシルキーでセクシーなボーカルと見事なアンサンブルを響かせています。

     

    10. Amber Arcades 「Cannonball」

     

    オランダ出身のSSW、Amber Arcadesの新作EP。

    去年リリースのデビューアルバム「Fading Lines」もかなり素晴らしい出来だった彼女。

    早くも届けられた新作EPも安定して最高のクオリティ。

    'Til Tuesday時代のAimee MannとかMelody's Echo Chamberみたいな、気怠さとキュートさのバランスが絶妙なボーカルと、仄かにアンニュイなオルタナロック・ポップサウンドがベストマッチ。

    やっぱりこういうやる気なさげにロックをかき鳴らす女子が好きだ。

     

    9. Cosmo Pyke 「Just Cosmo - EP」

     

    サウスロンドンベースの18歳のSSW、Cosmo PykeのデビューEP。

    彼との出会いは今年上半期でトップクラスの衝撃でしたねぇ。

    様々なジャンルをごく自然にミックスして出来上がった、チルアウトでローファイな質感の独自のサウンド。

    フレキシブルな曲展開とか感覚的なサウンドメイクとか全てが新鮮な響き。

    こんな斬新な音を弱冠18歳で作ってしまう凄さ。

    逆に言うと10年代に音楽に目覚めた18歳という年齢だから作れる音なのか。

    いずれにせよヤバい才能の持ち主なのは間違いないでしょう。

     

    8. Jakob Ogawa 「Bedroom Tapes - EP」

     

    ノルウェー出身のアーティスト、Jakob OgawaのデビューEP。

    ここ最近のベッドルームのお供として大変重宝している作品。

    程よくジャジーで甘すぎないほんのり微糖なドリーミーポップ。

    あまりに心地良すぎてたった10分で夢の世界に連れていかれちゃう。

    このEPには未収録のシングルも全部最高なんだよね。

    良い意味で人をダメにする極上のリラックスミュージックをこれからも作り続けてほしいです。

     

    7. Sonder 「Into」

     

    メリーランド出身のR&Bシンガー、Brent Faiyazを中心に活動している3人組、SonderのデビューEP。

    Drakeの登場以降、dvsnやBryson Tillerなど90sムードなバイブスを纏ったR&Bがトレンド化したけど、その流れを華麗に乗りこなしているのが彼らであり今作。

    90年代のR&Bって独特の無機質さや黒さ、エロさがあると思うんだけど、その響きを継承しつつ現行の新たなR&Bサウンドとして昇華させているのが実にお見事!

    1996年リリースみたいな音してる。

     

    6. Tom Misch 「5 Day Mischon - EP」

     

    サウスロンドンベースのSSWでギタリストでもあるTom Mischの新作EP。

    去年リリースのEP「Reverie」も最高だった彼の新たなプロジェクトが今作。

    タイトルの通り5日間で5人のアーティストとセッションし、それをまとめたものになっています。

    おなじみのCarmodyやWill Heardに加え、グライムラッパーのNovelistなど意外なコラボもありますが、そのどれもが最高に心地良いジャジーでスムースなR&B/ポップといった感じ。

    現在アルバム制作中でその息抜き的な意味で作ったらしい!

    天才かよ。

     

    5. Promise Keeper 「S/T - EP」

     

    アトランタ出身のWilliam Fussellのソロプロジェクト、Promise KeeperのデビューEP。

    ソウル・R&Bの色気を加えたアダルトな空気感のモダンネオンポップ。

    レイト80sな質感のロマンティックなシンセの音がなんともあざといというか。

    実験的なアプローチも含めて、もうこれ以上ないってくらい洗練された、緊張と緩和が支配した音の世界。

    詳しいことは分からないけど、もの凄いレベルの高いことをやってることだけは分かる。

    フィジカルリリースはカセットテープのみっていうところもなんか好きです。

     

    4. Aaron Childs 「My Way - EP」

     

    LAベースのアップカミングなアーティスト、Aaron ChildsのデビューEP。

    偶然耳にした瞬間に心を掴まれた、恐らく今回紹介する中で最も知名度の低いアーティスト。

    レトロでメロウでレイドバック、そして程よくダンサブルなソウルサウンドが気持ちいいったらありゃしない。

    渋さと軽やかさを同居させた絶妙なサウンドセンス。

    懐かしい質感なんだけど、2017年産の音としてとても真っ当に鳴っている。

    この人はもっと注目、評価されるべきだと思う。

     

    3. EXIT SOMEONE 「Dry Your Eyes」

     

    カナダのモントリオールベースの夫婦デュオ、EXIT SOMEONEのデビューEP。

    元TOPSのメンバーで現在はVesuvio Solo(このバンドも最高!)としても活動するThomと、その妻Juneによるユニット。

    R&B〜AOR〜ソフトロックなサウンドが抜群の心地良さで、曲によってボーカルがそれぞれ変わったりして、何度聴いても全く飽きのこない仕上がりになってます。

    時間も場所も一切気にせず聴ける音楽の自分の中の理想として、ほぼ完璧と言い切れるくらい好き。

    先ほど紹介したPromise Keeperとも同じフランスのAtelier Ciseauxからのリリースなんだけど、ホントこのレーベルは間違いなさすぎる。

     

    2. Amber Mark 「3:33 AM」

     

    ベルリン生まれでNYベースのシンガー、Amber MarkのデビューEP。

    自分はよく一目惚れならぬ一聴き惚れをしちゃうんだけど、彼女もその一人。

    ほんのりハウステイストなトライバルソウルに乗っかる伸びやかで渋めのボーカルの気持ち良さったら!

    ラテンやゴスペル、民族音楽まで幅広く取り入れた独自のサウンドが出来上がったのは、彼女が世界中を転々と渡り歩いてきたからなんだそう。

    声の魅力はもちろん、リズム感覚や音のチョイスのセンスも抜群で、今後確実に大きくなっていく存在だと確信してます。

     

    1. Steve Lacy 「Steve Lacy's Demo」

     

    The Internetのメンバーとしても活動しているSteve LacyのソロデビューEP。

    今年の上半期でアルバムも含め、最もよく聴いた音楽作品の一つがこちら。

    バンドの時のサウンドと比べるとかなりロック寄りというか、自身のギターを活かした生音重視な質感になってるなという印象。

    懐かしくて新しいハイブリットなソウルミュージックがとにかく最高の一言。

    基本的にはゆるくてレイドバックな感じなんだけど、決める所は決めるというか。

    弱冠18歳でKendrick Lamarをはじめ、数々のアーティストのプロデュースもこなすなど才能に溢れてますよね。

    向こう10年で最も注目すべき存在の一人だと思います。

     

    ということで16枚ほどベスト作を選んでみましたがいかがだったでしょうか?

    個人的にはアルバムよりもEPの方がセレクトに個性は出せたかなと思います。

    アルバムと違いEPって本当にそのアーティストが好きだったり、シーンの動きに敏感じゃないとリリースされてることすら気付かない場合も多いですからね。

    今後今回紹介したアーティストの中から次なるスターが生まれるかもしれませんからね。

    早いうちにチェックして損はないと思います。

    少しでも参考になったり聴くきっかけになれば嬉しい限りです。

    最後までお読み頂きありがとうございました!

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