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    2017年年間 個人的ベストアルバム60
    category: - | author: hashimotosan
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      前回下半期のベストを書いたんですが、たくさん読んで頂いてるみたいで嬉しいです。

      というわけでこれをやらないと今年が終われない気がするのでやります!年間ベストアルバム!

      上半期50枚、下半期50枚選んだので年間も50枚にしようと思ったんですが、どうも収まらず60枚になんとか詰め込みました。

      色々と聴き直してるうちに、聴き逃してたもの、良さに改めて気付いたもの、などなどたくさん出てきました。

      メジャーなものからマイナーなものまでかなり幅広くなってしまったので、もし聴いたことない作品があればぜひチェックしてみてください。

      それでは長くなりますが最後までよろしくお願いします!

       

       

       

      60. Jay-Z 「4:44」

       

      ヒップホップ界のドン、Jay-Zの通算13作目となる新作。

      Beyoncéの去年の傑作「Lemonade」の中で浮気をしていたことが発覚した彼が、それを受けてかなり正直に明け透けに語ったような内容になってます。

      個人的にこの作品を評価したい理由は、プロデューサーをNo I.D.ただ一人に絞っているというところ。

      70sのソウルを中心に渋いネタ使いのオールドスクールなヒップホップを敢えてこの時代にぶつけてきた感じが実に痛快!

      数多くのゲストやプロデューサーを招かなくても、これだけ完成度の高いコンセプチュアルな作品が作れるんだと、レジェンドが自ら示してくれてるようでなんだか嬉しかったです。

       

      Best Track:「The Story of O.J.」「Smile feat. Gloria Carter」「4:44」

       

      59. Big Thief 「Capacity」

       

      ブルックリンベースの4人組バンド、Big Thiefの去年のデビュー作から早くも届いた2ndアルバム。

      ソロ活動もしてる紅一点のボーカル、Adrianne Lenkerの優しくて柔らかい、でもその分壊れそうに繊細な声の響き。

      それをバックアップする男性3人の力強い演奏によるアメリカン・ルーツなフォーク・ロックサウンド。

      Bright Eyesの演奏で歌う女性版Elliott Smithとでも言いましょうか、まぁとにかくこの辺が好きな人にはたまらない音ですね。

      パッと聴き正統派なんだけど、バンドのアンサンブルとか結構面白いことやってて、そのあたりが他のバンドにはない感じで好き。

      今年自分を最も癒してくれたアルバムの一つ。

       

      Best Track:「Shark Smile」「Mythological Beauty」「Mary」

       

      58. Feist 「Pleasure」

       

      カナダ出身の女性SSW、Feistの通算5作目となる新作。

      ブルースとロックとサイケをシンプルに追及した結果、こんなにもモダンに仕上がるのかと思い知らされる感じ。

      少ない音数と抑えたボーカルに凝縮された厚みと凄み。

      そこに時々彼女の荒っぽいギターとボーカルが感情を爆発させたように加わって。

      一音一音の説得力が尋常じゃない。

      ここにきてまだこんな傑作を生みだす彼女はやっぱり只者じゃないね。

       

      Best Track:「Pleasure」「Century」「I'm Not Running Away」

       

      57. Hand Habits 「Wildly Idle (Humble Before the Void)」

       

      LA出身でNYベースの女性SSW、Meg Duffyによるソロプロジェクト、Hand Habitsのデビュー作。

      女性が奏でる気怠く儚いフォークロックにどうしてここまで惹かれてしまうのか自分でもよく分からないけど、それを求めてるのは大抵の場合疲れてる時な気がする。

      疲れてる時に頼ってしまう音楽が自分の中ではまさにこの作品のようなサウンド。

      去年のそれがWeyes Bloodだったのが偶然なのか、彼女はKevin MorbyやWeyes Bloodの作品にギターで参加してるんだそう。

      ドリーミーでサイケなゆらゆら感というか、目覚ましが鳴ってスヌーズ機能で再び鳴り出すまでの何とも言えない気持ち良さがずっと続いてる感じの音。

       

      Best Track:「Actress」「Demand It」「Book On How to Change」

       

      56. Jordan Rakei 「Wallflower」

       

      ニュージーランド出身でロンドンベースのアーティスト、Jordan Rakeiの2ndアルバム。

      ボーカルはもちろん、ギターやキーボードまでマルチにこなし、プロデューサーとしての面も持つ多才を絵に描いたような彼。

      作品としてのボリュームも、熱過ぎずクール過ぎないボーカルも、グルーヴ感とチルアウト具合のバランスも、ありとあらゆる面で丁度良い。

      ジャジーでスムースなアーバンソウルサウンドが気持ち良いったらありゃしない!

      盟友、Tom Mischも来年いよいよ新作を出すみたいで、並べて聴くのが今から楽しみ!

      マジで永遠に聴いてられるヤツ!

       

      Best Track:「Eye to Eye」「Nerve」「Clues Blues」

       

      55. Molly Burch 「Please Be Mine」

       

      LA出身でオースティンベースの女性SSW、Molly Burchのデビュー作。

      綺麗なだけじゃない濁りの味わい深さも感じられるボーカルと、ノスタルジックな質感のフォーク〜オールドロックサウンドが抜群の相性!

      60sの渋い映画のサントラを聴いてるかのようなヴィンテージ感がたまらなく好き。

      彼女自身がその頃の音楽のマニアらしく、影響を受けつつ今の時代に聴いてもきちんとフィットするアンティークポップとして鳴らしているところがセンスあるなぁと。

      Mac DeMarcoやDIIVなどでお馴染みの優良レーベル、Captured Tracks所属ということで安定の素晴らしさです。

       

      Best Track: 「Downhearted」「Wrong For You」「Try」

       

      54. Nicholas Krgovich 「In an Open Field」

       

      カナダはバンクーバーベースのアーティスト、Nicholas Krgovichの5年振り2作目となる新作。

      この人は4年前に1stをリリースした頃から、なんであまり評価されないんだろう?と思い続けてるアーティストの一人。

      日常にスッと溶け込む洗練された大人のポップスを作らせたら、彼の右に出る者はいないと言ってもいいくらいだと思う。

      街の浮かれた空気に負けないくらいキラキラしたポップスでありながら、ジャズやソウルが隠し味として忍ばせてあるから全然くどくなくて何回でも聴けちゃう。

      とりあえず何聴くか迷ったらこのアルバム。

      そんな作品が一番素晴らしいのかも。

       

      Best Track: 「Parade」「Blue Wave」「A Day in October」

       

      53. Rex Orange County 「Apricot Princess」

       

      ロンドンベースの弱冠18歳のSSW、Rex Orange Countyの2作目となる新作。

      ロックからR&B、ポップまでを自由に行き来するフレキシブルなサウンドはもうセンスの塊としか表現しようがない。

      突然ラップしだしたり、リズムが不規則になったり、1曲毎どころか1曲の中での展開が凄まじい。

      この辺は若さゆえというか、ヒップホップもロックも普通に同じ感覚で聴いて育った世代ならではの感覚なのかなと。

      こんな幅の広いサウンドをほとんど一人で、しかも18歳の青年が作ってるという驚異の事実。

      このアルバム以降にリリースしたシングルもどれも素晴らしいし、今後急速に彼の名前が大きなものになっていくのは確実だと思いますね。

       

      Best Track:「Nothing feat. Marco Mckinnis」「Untitled」「Waiting Room」

       

      52. Luke Reed 「Won't Be There」

       

      マサチューセッツ州サマービル出身の男性SSW、Luke Reedのデビュー作。

      女性SSWの良作が相次いだ今年のシーンの中で個人的に今後推していきたい存在なのが彼。

      ジャングル・ポップとかネオアコとか、彼のサウンドを形容するジャンルはいくつもありそうだけど、そんな事は置いておいて単純に曲やメロディーが素晴らしく良く書けてます。

      休みの日に何をするでもなく、とりあえずカーテンを開けたら日差しが気持ち良くて、ちょっと外に出かけようかこのままグダグダベッドの中にいようか。

      そんな何でもないちょっとした幸せをくれる温かくてキラキラしたアルバムです。

       

      Best Track:「Watching TV」「Look Away」「Sarah」

       

      51. Dent May 「Across the Multiverse」

       

      ミシシッピ州出身の男性SSW、Dent Mayの通算4作目となる新作。

      Animal CollectiveのレーベルからToro y Moiのレーベルに移籍して一発目の今作。

      60sロックや70sAORにインスパイアされたジャストライクハニーな質感の極甘ポップス。

      一音一音のキラめきがハンパじゃない!

      これ嫌いな人なんているの?と思えるくらい普遍的でマジカルな音。

      このアルバムを聴くとThe Beach Boysが聴きたくなるのは自分だけじゃないと思う。

       

      Best Track: 「Across the Multiverse feat. Frankie Cosmos」「Face Down in the Gutter of Your Love」「A Little Bit Goes A Long Way」

       

      50. Mount Kimbie 「Love What Survives」

       

      ロンドンベースのエレクトロデュオ、Mount Kimbieの通算3作目となる新作。

      ポスト・ダブステップからベースミュージック、さらにはポスト・パンクまで一緒くたにして、終始スリリングな空気を響かせた「Mount Kimbie」としか表現できないジャンルのサウンド。

      James BlakeやKing KruleといったUKの若手とのコラボで生まれる化学反応は格別の素晴らしさ!

      最初に聴いた時はそれほどハマらなかったんだけど、実は今年の来日公演を観てまして、その時の体がビリビリと痺れるような感覚が忘れられず、気がついたら何度も繰り返して聴くほど虜になっちゃいました。

       

      Best Track: 「Blue Train Lines feat. King Krule」「Marilyn feat. Mikachu」「We Go Home Together feat. James Blake」

       

      49. Faye Webster 「Faye Webster」

       

      アトランタベースの女性SSW、Faye Websterの2ndアルバム。

      今回選んだ60組のアーティストの中で恐らく最も知名度が低いと思われるのが彼女。

      弱冠19歳でMigosやLil Yachtyなどのヒップホップのアーティストのフォトグラファーとしての顔も持つという、かなり変わった経歴の持ち主。

      そんなバックグラウンドが信じられないような、ノホホンとしたフォーク・カントリーサウンドがとにかく心地良いです。

      フィドルやスティールギターの音色で程よくカントリー調に味付けされたギターポップ。

      自分の中にカントリー好きの血が流れてることを改めて感じさせてくれた一枚でした。

       

      Best Track:「She Won't Go Away」「Remember When」「Say It Now」

       

      48. Drake 「More Life」

       

      カナダ出身のラッパー、Drakeの去年の「Views」以来となる新作。

      SamphaやJorja SmithといったUKの若手やグライムシーンのラッパー、さらには現行のUSヒップホップシーンの重要人物まで幅広く招いてシーンの最先端を切り拓いていってるような印象。

      良い意味でゴチャゴチャした彼にしか作り得ないサウンドのクオリティの高さはさすが。

      「プレイリスト」というパッケージングの仕方も含めてストリーミング全盛の2017年らしい作品だと思うんだけど、逆に言うと作品としての強度がちょっと弱いかなと聴き直してて思ったというのが正直あったかな。

      曲単位で聴く分には申し分ないんだけど、やっぱりアルバムとしてとか流れがあって作品を楽しむことが自分は好きなのかなと思いましたね。

       

      Best Track:「Paasionfruit」「Get It Together feat. Black Coffee & Jorja Smith」「Fake Love」

       

      47. Loyle Carner 「Yesterday's Gone」

       

      サウスロンドンベースのラッパー、Loyle Carnerのデビュー作。

      90sヒップホップ由来のジャジーなトラックに、低温度のストーリーテリングラップが乗っかった、ただただクールな一枚。

      渋めの声で淡々とラップする感じはUKならではの雰囲気だけど、サウンド面ではオールドスクールなUS産ヒップホップからの影響を感じるのが興味深いところ。

      何気ない日常を綴ったリリックの生々しさや痛々しさなんかも今作が面白い要素の一つ。

      ここ数年はトラップの隆盛もあってサウンドもラップも正直区別がつかないというか、ラッパーとしての個性は二の次みたいな風潮があるけど、彼の存在は今後のシーンにとってもかなり刺激的なんじゃないかと思いますね。

       

      Best Track:「Damselfly feat. Tom Misch」「Florence feat. Kwes.」「NO CD feat. Rebel Kleff」

       

      46. Aldous Harding 「Party」

       

      ニュージーランドベースの女性SSW、Aldous Hardingの2ndアルバム。

      トラッドな質感のアシッドフォークが優しくて切なくて、いつ聴いても心が穏やかになるというか。

      コケティッシュなボーカルも表現力豊かで素晴らしくて、暗がりから響いてくるような低音から艶やかでパワフルな高音まで、本当に幅広く聴かせるシンガーだなぁと思う。

      今作から名門レーベル4ADに移籍してのリリースなんだけど、良い意味で変わらずシンプルで良質なメロディーメイカーであり続けていて安心しましたね。

      今年新作が各メディアで絶賛されたPerfume Geniusも参加してて、作品に彩りと深みを加えてます。

       

      Best Track:「Imaging My Man」「Party」「Swell Does The Skull」

       

      45. Syd 「FIN」

       

      The InternetのメンバーでもあるSydのソロデビュー作。

      バンドの時と比べるとよりポップというか、メインストリーム寄りのサウンドになっていて、これは彼女がUsherやBrandyを意識して制作したからなんだそう。

      00年代のヒップホップ・R&Bを通過してきた世代ならではの解釈のダウナーなモダンソウルがとにかくスタイリッシュ。

      シルキースムースなボーカルもクールに溶け合っていて、ストリートな空気をより洗練された印象にしてますね。

      彼女の中で今作はあくまでもバンドのサイドプロジェクトという位置づけのようなんだけど、いよいよ来年あたりにはその本体The Internetとしての作品も聴けそうで非常に楽しみですね。

       

      Best Track:「Body」「Dollar Bills feat. Steve Lacy」「Over feat. 6LACK」

       

      44. Mega Bog 「Happy Together」

       

      シアトル出身でNYブルックリンベースのバンド、Mega Bogの2ndアルバム。

      このバンドの作る独特の色を持ったサウンドを聴いてると、ホント音楽って何でもありなんだなとつくづく思う。

      いきなりジャジーでセクシーなホーンで幕を開けたと思ったら、疾走感のあるギターロックから不思議なリズム感へと展開していく摩訶不思議な世界観。

      実は先ほど登場したHand HabitsのMeg Duffyもメンバーの一人で、こっちのバンドではかなりアグレッシブな演奏を聴かせてます。

      似たようなサウンドのバンドがちょっと思いつかないんでそこはぜひ実際に聴いて確認してもらえたらなと。

      間違いなく一般ウケするような音ではないけど、自分も含めどっぷりハマってしまう人結構多いんじゃないかなと思いますね。

       

      Best Track:「Diznee」「192014」「London」

       

      43. Cigarettes After Sex 「Cigarettes After Sex」

       

      ブルックリンベースの4人組グループ、Cigarettes After Sexのデビュー作。

      これまでリリースしてきたEP群の圧倒的なクオリティそのままに、今作もグループ名を体現するアダルトな仕上がりに。

      程良い高揚感と倦怠感が交互に押し寄せるドリーミーなサウンドは、ひたすらに美しくロマンティックで深い世界観。

      聴き終わった耳に残るのは、まだ生温かい体の熱や匂いといった類の何か。

      黒で統一されたビジュアルイメージも、無駄なものを一切排除したシンプルな作りで素晴らしい。

      夜の深い時間にこれほどまでにマッチするアルバムはそうそう出会えないと思う。

       

      Best Track:「K」「Each Time You Fall in Love」「John Wayne」

       

      42. Nite Jewel 「Real High」

       

      LAベースのアーティスト、Nite Jewelの通算4作目となる新作。

      去年のDam-Funkとのコラボ作も素晴らしかったけど、それを経たことでこれまで以上にアーバンで洗練された音作りに。

      80sタッチのエレクトロ・シンセポップをベースに、R&Bやディスコ・ブギーファンクのブラックなグルーヴをブレンドさせた、スムースでシルキーなサウンド。

      これまでの作品も良かったけど、今作のハイブリッド具合はちょっと凄すぎる。

      Dam-FunkやJulia Holterも参加してて、今まで以上にスキのないサウンドメイキングになってます。

      無意識のうちに体が揺れ出す極上のダンスポップはこの夏のクーラー代わりとして大活躍していただきました。

       

      Best Track:「Had to Let Me Go」「2 Good 2 Be True」「The Answer」

       

      41. Lorde 「Melodrama」

       

      ニュージーランド出身のSSW、Lordeの2作目となる新作。

      ダークでマニアックな空気をまるで魔女のように操っていた少女の面影はどこへやら。

      今作で彼女が鳴らしているのは彼女なりの最高のポップミュージック。

      ただそれは決してセルアウトなものではなくて、挑戦的姿勢かつ先鋭的志向によってマスとコアの両方にアピールできる仕上がりにしてきているのがお見事!

      相変わらず圧倒的に生々しい剥き出しのボーカルもより表現力豊かにスケールアップしていて。

      ただ彼女のポテンシャルならこれ以上のものも出来るだろうなとも感じましたね。

      それは次回作に期待しましょう。

       

      Best Track:「Green Light」「Supercut」「Perfect Places」

       

      40. Moonchild 「Voyager」

       

      LAベースの3人組グループ、Moonchildの通算3作目となる新作。

      近年再評価の波が来ているいわゆるネオソウルサウンドの代表格とも言える彼ら。

      今作でも柔らかいボーカルと程よく都会的でジャジーなR&B〜ソウルが溶け合った極上のサウンドを作り上げてます。

      再生した瞬間から自分の中の一切の負の感情が消え去っていくのが分かるというか。

      何から何まで洗練されつくした最上級の癒しの響き。

      あまりにも気持ち良いので色んなものがどうでもよくなって他に何も出来なくなってしまうという弱点も(笑)

      マジで永遠に聴いていられる。

       

      Best Track:「Cure」「Hideaway」「Now and Then」

       

      39. Amber Coffman 「City of No Reply」

       

      元Dirty ProjectorsのメンバーでもあるAmber Coffmanのソロデビュー作。

      バンド時代の不思議な世界観を良い意味で引きずったマジカルなアートポップ。

      美しいメロディーやR&Bからの影響を感じるシルキーなサウンドは心地良さ抜群だけど、音の使い方やリズムの組み立て方が普通じゃない。

      この辺は公私共にパートナーだったDavid Longstrethのプロデュースならではという感じ。

      あとは何よりもやっぱりこの声が自分は好きなんだなと再確認した一枚でした。

       

      Best Track:「All to Myself」「Miss You」「Nobody Knows」

       

      38. Nick Hakim 「Green Twins」

       

      NYベースのSSW、Nick Hakimのデビュー作。

      眠りに就くか就かないかの瞬間の、浮遊感と微睡みが支配した気持ち良さしかない音の世界。

      聴いてるとどこかに連れていかれそうな感覚になるベッドルーム生まれのローファイ・ソウル。

      サイケデリックな音使いもあったりして、夢と現実の狭間のような絶妙にモヤモヤした質感。

      中毒性が恐ろしく高くて、しばらく取り憑かれたように聴いてたなぁ。

      一度ハマると中々抜け出せないのでご注意を。

       

      Best Track:「Bet She Looks Like You」「Roller Skates」「Those Days」

       

      37. Rapsody 「Laila's Wisdom」

       

      ノースカロライナベースの女性ラッパー、Rapsodyの2ndアルバム。

      Kendrick LanarやAnderson .Paak、Busta Rhymesといった猛者達に食われることなく、存在感のあるパワフルなラップを聴かす圧巻のラップスキルがまず凄い!

      そして9th Wonderによるソウルフルでドープなサウンドもかなりハイレベル!

      ブラックミュージック界の重要人物達がこぞってこのアルバムを絶賛してるのも納得!

      少なくともここ数年の女性ラッパーの作品ではベストだと思う。

       

      Best Track: 「Power feat. Kendrick Lamar & Lance Skiiwalker」「Nobody feat. Anderson .Paak, Black Thought & Moonchild」「Knock On My Door feat. BJ the Chicago Kid」

       

      36. Anna of the North 「Lovers」

       

      ノルウェーベースのアーティスト、Anna of the Northのデビュー作。

      マイナスイオンをたっぷり含んだクリアで爽やかなシンセポップ。

      北欧ポップスの良い所を凝縮したような、キャッチーでカラフルなサウンドは何度聴いても飽きのこない仕上がり。

      The CardigansやRobyn、Annieなど、ノルウェーは昔から良質なポップスを数々生み出してきた地域だけど、彼女もそのセンスを受け継いだ素晴らしい才能の持ち主。

      それはTyler the Creatorが目をかけてることからも分かるよね。

      今年屈指のポップアルバム!

       

      Best Track:「Someone」「Always」「Fire」

       

      35. Kelly Lee Owens 「Kelly Lee Owens」

       

      イギリスのウェールズ出身のアーティスト、Kelly Lee Owensのデビュー作。

      元々インディーロックバンドのベーシストという面白い経歴を持つ彼女だけど、今作で聴かせているのはアンビエントでドリーミーな質感のエレクトロ〜テクノサウンド。

      フロアの温度を緩やかに、でも確実に上げていくようなクールさと内なる熱さを持ち合わせた新感覚の電子音楽は、民族音楽へのアプローチも見せていて、聴いていると次第にトリップしていくような感覚。

      年末に出た3曲を加えたエクステンデッドエディションも見事に作品の魅力をアップさせてましたね。

      Aaliyahの曲もカバーしてたけど、彼女からの影響も感じるミステリアスなボーカルも素晴らしいです。

       

      Best Track:「CBM」「Keep Walking」「Spaces」

       

      34. Mura Masa 「Mura Masa」

       

      UK出身のDJでプロデューサー、Mura Masaの待望のデビュー作。

      ゲストのセレクトも含め、多様性が重要な今という時代を切り取ったトラックメイクのあまりの鋭さにクラクラ!

      トロピカルな音使いを活かしたミニマルな作りのクラブサウンドは、現行シーンを的確に捉えつつその何歩も先を進んでる。

      今年の自分の音楽的な嗜好はわりかしノスタルジックでゆるーいサウンドのものが多かったんだけど、彼のキレキレなエレクトロポップは完全に別腹って感じ。

      実は一番2017年っぽい音はこのアルバムかもね。

       

      Best Track: 「Nuggets feat. Bonzai」「1 Night feat. Charli XCX」「What If I Go?」

       

      33. TOPS 「Sugar At the Gate」

       

      カナダはモントリオールベースのバンド、TOPSの通算3作目となる新作。

      ここ数年はこういったゆるめのソフトロックが割とブームだけど、その先駆けとも言えるのが彼らと所属レーベルのArbutus Records。

      アンニュイでメランコリーでジャストライクハニーな質感のロックサウンドは今作でも健在。

      R&Bやディスコの要素が加わった曲なんかもあって、これまで以上に飽きのこない仕上がりに。

      終始耳元で囁くように歌うボーカルがなんともズルいです。

      この年間ベスト作成にあたって色んなアルバムを聴き直してたんだけど、上半期から最も順位を上げたのが実はこのアルバムでした。

      やっぱり好きだったなと思えるアルバムって自分の中で特別なものになるけど、このアルバムはそんな一枚。

       

      Best Track:「Further」「Petals」「Cutlass Cruiser」

       

      32. Julien Baker 「Turn Out the Lights」

       

      テネシー州出身の女性SSW、Julien Bakerの2ndアルバム。

      痛々しいほど真っ直ぐで無防備、悲しいくらい剥き出しの声や歌詞、ピアノやギター中心の極シンプルなフォーク・ロック。

      自分が同性愛者であることや家庭の問題で心の内に溜まっていった孤独感を、歌うことで吐き出していた彼女。

      圧倒的な美しさと何かを伝えようとする力がダイレクトに突き刺さってくる感じ。

      どこまでも伸びていきそうな、ただ美しいだけじゃない何かが宿った歌声はまさに圧巻!

       

      Best Track: 「Appointments」「Turn Out the Lights」「Shadowboxing」

       

      31. Washed Out 「Mister Mellow」

       

      ジョージア州出身のアーティスト、Washed Outの通算3作目となる新作。

      メロウでムードでグルーヴィーでローファイでドリーミーでチル。

      自分が飛びつきそうなキーワードを全てミックスして出来たような感じ。

      無意識レベルで体が揺れ出すグルーヴポップ〜チルウェイヴサウンドが心地良すぎ!

      フリージャズ、ハウス、ヒップホップ、サイケを合わせたようなサウンドを目指したらしいんだけど、聴けば聴くほど彼がStones Throwに移籍した意味が分かるような内容なんだよね。

      タイトルからもうズルい。

       

      Best Track: 「Floating By」「Hard to Say Goodbye」「Get Lost」

       

      30. Calvin Harris 「Funk Wav Bounces Vol.1」

       

      スコットランド出身のDJ・プロデューサー、Calvin Harrisの通算5作目となる新作。

      正直これまでの彼の作品はそこまで琴線に触れるものではなかったんだけど、今回の80sブギー・ディスコリバイバルな路線は好みドンピシャって感じ。

      始めから終わりまで全ての瞬間で全力で踊らせにかかってくる、ごっさファンキーでグルーヴィーな極楽サウンド聴いてテンション上がらないわけないでしょ!

      一体いくらのお金が動いたのかってくらい豪華なゲストのオンパレードだけど、無駄使いになってないのがさすが!

      今年の夏はこのアルバムを聴かずして乗り切るのは不可能だったなと言い切れるくらいお世話になったかなぁ。

       

       

      Best Track: 「Slide feat. Frank Ocean & Migos」「Heartstroke feat. Young Thug, Pharrell Williams & Ariana Grande」「Rollin feat. Future & Khalid」

       

      29. Mac DeMarco 「This Old Dog」

       

      カナダ出身のSSW、Mac DeMarcoの通算3作目となる新作。

      この作品を聴いて改めて思ったけど、彼の曲を聴いてる時の気持ち良さは、休みの日にベッドでゴロゴロしてる時とか風呂上りにビールを飲む瞬間と肩を並べるレベルだよね。

      良い意味でやる気のない、締まりのない、力の入ってないリラックスミュージックの極み。

      これまでの作品よりもR&Bからの影響を感じるのに加えて、細野晴臣をはじめとする日本人ミュージシャンからインスパイアされたサウンドなのも興味深いところ。

      衣装とか行動とかはさて置き、音楽に関しては完全に信頼してます。

       

      Best Track:「For the First Time」「One More Love Song」「On the Level」

       

      28. Laurel Halo 「Dust」

       

      アメリカ・ミシガン州出身で現在ドイツ・ベルリンベースのアーティスト、Laurel Haloの通算3作目となる新作。

      エレクトロ〜ダブ〜ジャズ〜ポップな摩訶不思議サウンドに、民族音楽由来のパーカッションのリズムが加わって恐ろしく中毒性の高い仕上がりに。

      今まで自分が聴いてきたどのジャンルの音楽にも属してない感じ。

      この人恐らくかなりの音楽マニアで、めちゃくちゃ色んなジャンルの音楽を聴いて自分のものにしてるんだと思う。

      敢えて言うならSun Raに近いかな。

      日本語がフィーチャーされてる曲も流れの中で違和感なく鳴らす感覚の鋭さはさすがHyperdub所属って感じ。

       

      Best Track: 「Sun to Solar」「Moontalk」「Do U Ever Happen」

       

      27. Jay Som 「Everybody Works」

       

      カリフォルニアはオークランド出身の女性SSW、Jay Somのデビュー作。

      MitskiやJapanese Breakfastなど、アジア系のロック女子による傑作が近年相次いでるけど今年はこれ。

      斬新なメロディーでも革新の音でもないんだけど、ローファイ・ドリーミー・ソウルフルなサウンドの見事なバランス加減がとにかく心地良い一枚。

      新しくはないけど瑞々しくて、悲しいほどお天気なベッドルーム生まれのオルタナロック。

      春の穏やかな日差しみたいに明る過ぎず、どこか切なさや憂いを帯びてるところが好きですね。

      気付いたら年間通して何回も再生してて、自分自身で認識してないレベルで心が求めてたアルバムでしたね。

       

      Best Track:「The Bus Song」「Baybee」「For Light」

       

      26. Yellow Days 「Is Everything Okay in Your World?」

       

      今年トップクラスで衝撃を受けたライジングなアーティスト、Yellow Daysの去年のEPに続く待望のデビューアルバム。

      ブルースからジャズからヒップホップから、自分の好きな音をデタラメにミックスしたようなサイケデリック・ローファイポップ。

      様々な音楽メディアで次に来るヤバいヤツとして名前が挙がるのも納得の才能とセンス。

      サイケでローファイなサウンドと、18歳とは思えないブルージーでエモーショナルな歌声のアンバランスさが不思議とクセになる!

      よく比較されるKing Kruleとはまた違うヤバさって感じ!

       

      Best Track: 「That Easy」「The Tree I Climb feat. Nick Walters」「Lately I feat. Rejjie Snow」

       

      25. Dirty Projectors 「Dirty Projectors」

       

      NYブルックリンベースのバンド、Dirty ProjectorsがDavidのソロプロジェクトとなって初めての新作。

      去年のベスト作の一つであるSolangeの作品に大きく関わっていたこともあってか、最近のオルタナR&Bの緩急のある流れを的確に捉えて、それを彼の独特のセンスを生かした唯一無二のサウンドに昇華させてるのがとにかく見事。

      音の構造とかリズムの組み立て方方の凄まじさはもう異常とも言えるレベル。

      聴く度に新たな発見があるので未だに全然聴き飽きない驚異の一枚。

      これまでのサウンドが好きな人は困惑するかもしれないけど、自分はこの変化は断固として支持します。

       

      Best Track:「Up in Hudson」「Little Bubble」「Cool Your Heart」

       

      24. dvsn 「Morning After」

       

      DrakeなどのプロデューサーとしてもおなじみのNineteen85によるプロジェクト、dvsnの去年のデビュー作に続く新作。

      R&B好きのR&B好きによるR&B好きのためのアルバムって感じ。

      90sな空気感のドープでエロティックなムードで統一されたひたすら美しい世界観。

      前作の神々しいまでの神秘的なオーラはやや薄れ、ヴィジュアライズされて肉感的になった印象。

      聴いてると崇高な気分になってくるというか、まるで絶景を観ているような感覚! 

      今作もイヤホンで聴くのをおすすめします。

       

      Best Track: 「Keep Calm」「Mood」「Can't Wait」

       

      23. Julie Byrne 「Not Even Happiness」

       

      NYベースの女性SSW、Julie Byrneの2作目となる新作。

      今年自分を最も癒してくれているアルバムの一つ。

      神秘的で味わい深いボーカルと優しくて素朴なギターの音色が混ざり合ったフォークサウンド。

      アメリカの各地を旅しているときにそれぞれの地で作られた楽曲で構成されているらしく、まるでその土地の空気までパッキングされているようなマイナスイオンたっぷりの質感が最高に心地良いです。

      時折アンビエントな響きも加わって、あまりにも美しくピュアな至福の時間が流れてます。

       

      Best Track:「Follow My Voice」「Natural Blue」「I Live Now As a Singer」

       

       

      22. Blue Hawaii 「Tenderness」

       

      カナダ・モントリオールベースの男女デュオ、Blue Hawaiiの2ndアルバム。

      元々はプライベートでもカップルだった2人の奇妙で微妙な関係や感情を表したような、様々なテイストの楽曲がもれなくハイクオリティで全く飽きの来ない仕上がり。

      90sディープハウスやディスコ由来のダンサブルなアッパーチューンもあれば、R&B〜チルウェイヴな質感のメロウなスロージャムもあったり。

      ジャケットやタイトルが意味してるのは、

      遠く離れていても近くにいるような温かさを感じ、バーチャルでもリアルでもお互いの優しさを求め合うことなんだそう。

      オンラインで簡単に繋がれる今の時代だからこそ生まれてしまう寂しさみたいなものがサウンドにも表れてて面白かったですね。

       

      Best Track: 「No One Like You」「Versus Game」「Make Love Stay」

       

      21. FKJ 「French Kiwi Juice」

       

      フランス出身のマルチミュージシャン、FKJのデビュー作。

      エレクトロ、R&B、ジャズ、ファンクが友人以上親友未満ぐらいの絶妙な距離感で存在してて、とろけるようにグルーヴィーなサウンドはもうこれ以上ないってくらい洗練されてる。

      ギターもベースもドラムもピアノもサックスもターンテーブルも、全ての楽器を一流の腕前でサラッとこなしてしまう圧倒的な才能。

      加えて、聴く人みんなの身体を揺らしてしまう抜群のミュージックセンスまで持ち合わせてるって、天は彼に何物を与えれば気が済むんだろう?なんて思ったり。

       

      Best Track:「Skyline」「Go Back Home」「Lying Together」

       

       

      20. Tennis 「Yours Conditionary」

       

      コロラド出身の男女デュオ、Tennisの通算4作目となる新作。

      自分が朝起きるとまずする事は、窓を開けることでも顔を洗うことでもなく音楽を流すことなんだけど、今年その回数が一番多かったのがこのアルバム。

      キュートな声も90sインディーポップなゆるさも、ほのかに香る70sソウルも全部が調度良いジャストな感覚。

      The Cardigans風の北欧ポップスな味わいもあったりして、ポップミュージックとして完璧と言い切れる作品になってます。

      彼らは実際に夫婦でもあるんだけど、お互いの良いところを知り尽くしてるからこそのこのクオリティなのかなとも思いますね。

      秋に出たEPも素晴らしかったし、つくづく素晴らしいサウンドメイカーだなぁと思いました。

       

      Best Track:「In the Morning I'll Be Better」「My Emotions Are Blinding」「Ladies Don't Play Guitar」

       

      19. Vince Staples 「Big Fish Theory」

       

      カリフォルニアはロングビーチ出身のラッパー、Vince Staplesの2作目となる新作。

      前作同様スリリングなヒップホップトラックが並んでると思いきや、いきなりデトロイトテクノ調で楽曲で始まりブッ飛ばされる!

      その後もSophieやFlumeといった鋭利な感覚の持ち主たちによるアグレッシブなトラック群が展開されるなど、もう何もかもが新感覚のサウンドでお手上げ状態。

      そんなカオスな空気感をクールに乗りこなすVinceのラップのカッコ良さったら!

      とりあえず何か凄いものを聴いてるなという感覚だけが残って一瞬で聴き終わってしまいました。

      何度咀嚼しようとしても何かザラザラしたものが残るというか、結局一年通して噛み続けても味が無くなることはありませんでしたね。

       

      Best Track:「Crabs In A Bucket」「Love Can Be...」「Yeah Right」

       

      18. Hoops 「Routines」

       

      インディアナ州ブルーミントンベースのバンド、Hoopsのデビュー作。

      2年前のEPからずっと追い続けてきたけど、その期待に見事すぎるほど応えてくれてます。

      コード進行のセンスからギターリフのフレーズ選びから、もう何から何まで自分のツボを完璧に押さえてきてる。

      終始靄がかかったようなボーカルの存在感が良い意味で薄いので、バンド演奏との一体感というか溶け合い方が見事だなぁという印象も。

      全てがちょうど良い味付けの甘く淡くほろ苦いローファイ・ギターポップは、2017年の春のBGMとして完全にメモリーされました。

      Beach FossilsもTurnoverも素晴らしいアルバムを出してくれたけど、結局彼らのこの作品と比較してる自分がいて、それぐらいこの作品が大事なんだなと改めて思ったのでこの順位になりましたね。

       

      Best Track:「Rules」「On Top」「Burden」

       

      17. Kllo 「Backwater」

       

      オーストラリア・メルボルンベースの男女デュオ、Klloの待望のデビューアルバム。

      これまでの2作のEPの完成度の高さも凄かったけど、それに輪をかけて全ての面でレベルアップした圧巻のクオリティ!

      現行のクラブミュージックの空気を的確に捉えたクール&ダウナーなエレクトロポップ。

      2ステップ〜R&Bを通過したDisclosure以降の音に、オリジナルのカラーを加えて昇華させたサウンドメイクの着地の仕方がとにかく見事! 

      同じベクトルのサウンドと言えるJacques Greenの新作も素晴らしかったけど、より歌声がフィーチャーされた彼らのサウンドの方が好みだったかな。

       

      Best Track: 「Downfall」「Virtue」「Last Yearn」

       

      16. Slowdive 「Slowdive」

       

      イングランドはレディングで結成されたバンド、Slowdiveのなんと22年振り4作目となる新作。

      正直彼らのこれまでの作品はほとんど聴いたことがなかったんだけど、単に2017年リリースの現行シーンの新作としてとても自然に受け入れた感じですね。

      音の歪みさえも美しく響かせるサウンドプロダクションの豪華さと巧さには脱帽!

      この世のものとは思えないほど神秘的で美しいと思うと同時に、どこか懐かしく優しく温かい質感なのが不思議。

      一度解散したバンドの長いブランク明けの作品とは到底思えない、普遍的で鮮度のある作品。

      今年はフジロックに年末の単独と2度も彼らを観るチャンスがあったのに、どちらも観れなかったのが本当に悔やまれます。

       

      Best Track:「Slomo」「Go Get It」「Falling Ashes」

       

      15. Phoebe Bridgers 「Stranger in the Alps」

       

      LAベースの女性SSW、Phoebe Bridgersのデビュー作。

      信頼と実績のレーベル、Dead Oceansからのリリースということで期待しかなかったわけだけど、案の定素晴らしい出来映え。

      クールでドライなボーカルが映えるようによく練られたソングライティングと、アコースティックなサウンドのマッチングがとにかく見事!

      秋の訪れを告げるような、ハートウォームでちょっぴり寂しげなフォークが心に沁み入ります。

      デビュー作にして既にエヴァーグリーンなオーラを放ってる、今年の最優秀新人賞候補の一人。

       

      Best Track: 「Motion Sickness」「Funeral」「Scott Street」

       

      14. Alvvays 「Antisocialities」

       

      カナダ・トロントベースのバンド、Alvvaysの待望の2ndアルバム。

      夏のギラついた日差しではなく秋の心地良い陽の光のような、程よい暖かさとキラキラ感が詰まった最高の一枚。

      ノスタルジックでドリーミーでセンチメンタルで。

      聴き終わった後に残る余韻は、一本の映画を観終わった時の感覚に近いかも。

      このまま終わらなければいいのにとさえ思ったよ。

      音楽でテンションを上げたり、気分を落ち着かせたり、楽しみ方は人それぞれ色々あるけど、日常に溶け込んでその一日を少しだけ彩ってくれる作品が実は一番大切なのかもなぁとこのアルバムを聴いて思いました。

       

      Best Track: 「In Undertow」「Dreams Tonite」「Pimsoll Punks」

       

       

      13. Daniel Caesar 「Freudian」

       

      カナダ・トロントベースのシンガー、Daniel Caesarのデビュー作。

      女性上位なイメージがあるR&Bシーンにおいて、KhalidやGallantと共に、個人的に今後が最も楽しみな男性アーティストの一人。

      SydやH.E.R.などのゲストのセレクトも含め、今のR&Bシーンのムードをこれ以上ないほど的確に捉えた、とろけるようなメロウチューンのオンパレード!

      父親がゴスペルシンガーということもあって、バックにクワイアの荘厳なコーラスをフィーチャーした曲がいくつかあるのも印象的。

      オルタナティブなセンスを含め、Frank Ocean以降の何かを宿した才能の持ち主って感じで今後がかなり楽しみな存在。

       

      Best Track: 「Get You feat. Kali Uchis」「Best Part feat. H.E.R.」「Take Me Away feat. Syd」

       

      12. LCD Soundsystem 「american dream」

       

      NYベースのJames Murphyが中心のバンド、LCD Soundsystemの7年振り通算4作目となる新作。

      本当に待ちに待ったアルバムを聴く時って軽く緊張しちゃうタイプなんだけど、彼らの新作を再生したらそんな感情なんかすぐ忘れて、勝手に体が動き出して気分は最高潮に!

      ファンがどういう音を求めてたかを完全に理解したダンスロックの極みのようなサウンド!

      一発でLCDだと分かるような、彼らにしか生み出せないオリジナルの音がそこかしこに散りばめられてて、それがもれなく反則的にカッコいいんだよね。

      長年活動を休止してたとは到底思えない現役感というか、ここにきて新たにここまでのクオリティの作品を出せるJamesのクリエイティビティには心底恐れ入りますね。

       

      Best Track: 「i used to」「change yr mind」「tonite」

       

       

      11. The xx 「I See You」

       

       

      ロンドンベースの3人組バンド、The xxの通算3作目となる新作。

      これまでになく自由で開放的で吹っ切れたような印象の今回のアルバム。

      彼らのダウナーなカラーは残しつつ、許される範囲ギリギリの絶妙なラインでポップフィールドに足を踏み入れている感じ。

      3人が色んな場所を旅し、色んな音楽を聴いて吸収して楽しみながら制作したのがとてもよく分かるサウンドに。

      もちろん一昨年のJamie xxのソロ作があったから生まれたアルバムなんだけど、The xxをThe xxたらしめているのは紛れもなくこの2人の声の存在なんだなと改めて感じる素晴らしい作品でした。

      今振り返ると2017年のスタートは彼らのこのアルバムで、結局今年一年のカラーを決定づけたのもこのアルバムな気がします。

       

      Best Track:「Say Something Loving」「Replica」「On Hold」

       

      10. Tyler, the Creator 「Flower Boy」

       

      LA出身のラッパー、Tyler, the Creatorの通算4作目となる新作。

      若手中心のゲストと制作陣による恐ろしく中毒性の高いメロウでルーズなゆるふわヒップホップ。

      今年一躍名を売ったRex Orange CountyやAnna of the North、Kali Uchisなどのライジングなアーティストを積極的に起用するあたりは、彼の音楽マニアっぷりが伺えますね。

      ここまでゆるさと聴き応えのバランスがとれたラップ作品ってちょっと記憶にないかも。

      カラフルなジャケットとは裏腹にかなり暗く病んだリリックなのも興味深いところ。

      シリアスとコミカルのバランスが抜群だよね。

       

      Best Track: 「Foreward feat. Rex Orange County」「Boredom feat. Anna of the North & Rex Orange County」「911 / Mr. Lonely feat. Anna of the North, Frankie October & Steve Lacy」

       

      9. SZA 「Ctrl」

       

      セントルイス出身のR&Bシンガー、SZAのデビュー作。

      Kendrick Lamarを擁するTop Dawg Entertainmentの唯一のシンガーとして、これまでに数々の客演やミックステープ、EPのリリースをしてきた彼女。

      ついにお目見えしたデビューアルバムは、ダウンテンポでアンビエントな質感のR&Bに、10年代特有の音色で風味付けされたメロウなモダンソウルサウンドになっていて、一曲一曲どれもがハイレベルな仕上がりに。

      明け透けでストレートな内容の歌詞も面白いし、ラップするようなフロウのボーカルスタイルもユニークだし、今年の彼女の快進撃の理由は挙げたらキリがない位ある気がする。

      あまりに長いこと待たされたけど、ここまでのものを出されたらもう許すしかないよね。

       

      Best Track:「Love Galore feat. Travis Scott」「Doves in the Wind feat. Kendrick Lamar」「The Weekend」

       

      8. Toro y Moi 「Boo Boo」

       

      サウスカロライナ州出身のアーティスト、Chaz Bundickによるソロ・プロジェクト、Toro y Moiの通算5作目となる新作。

      80sフレイバーと90sバイブスに00s以降のトレンドを絶妙な配合でブレンドさせた悶絶気持ちいいレトロモダンソウル。

      懐かしさと新しさがパーフェクトなバランスなんだよね。

      音楽的にはもちろん、ファッションや映像的な意味でもそのセンスを完全に信頼しきってる人が自分の中で3人いて、Dev Hynes、Robin Hannibal、そしてToro y Moi。

      何もかもが完璧に自分のツボを押しにくる感じで、この夏一番のサウンドトラックになりました。

       

      Best Track: 「Mirage」「Girl Like You」「Labyrinth」

       

      7. Moses Sumney 「Aromanticism」

       

      LAベースのアーティスト、Moses Sumneyの待望のデビューアルバム。

      これまでのシングルやEPが全て素晴らしい出来で、本当に心待ちにしていたアルバムだったのでかなりハードルが上がってたんだけど、遥か上を飛んでいった感じ。

      聴き手を一瞬で引きつけるボーカルに、神々しさすら感じるほど美しいフォークトロニカ〜モダンソウルなサウンドクリエイション。

      全てにおいて圧倒的なものを聴かされてただひれ伏すしかない。

      彼に関してはかなり早い段階からヤバいヤツだと気付いてたという自負があるので、今作の評価の高さはやっぱりね的な思いが正直あるかな。

      間違いなく向こう10年の最重要アーティストの一人!

       

      Best Track: 「Quarrel」「Lonely World」「Indulge Me」

       

      6. Sampha 「Process」

       

      サウスロンドンベースのSSW、Samphaのデビュー作。

      今作のリリースの至るまで彼の携わった全ての仕事をチェックしてきたけど、彼が徐々にステップアップしてきてこの傑作までたどり着いたと思うと感動的ですらあるくらい素晴らしいアルバムでした。

      シンプルとカオスが混在したモダンR&Bの最高峰とも言える仕上がり。

      一瞬で心を掴まれる神秘的な声の持ち主としてだけではなく、サウンドメイカーとしての才能の凄さも尋常ではないことを完全に証明しちゃってる。

      彼を追い続けてきた自分の耳に狂いはなかったと胸を張って言えます。

       

      Best Track:「Plastic 100℃」「Blood On Me」「(No One Knows Me) Like the Piano」

       

      5. Yumi Zouma 「Willowbank」

       

      ニュージーランド出身の4人組バンド、Yumi Zoumaの去年のデビューアルバムに続く2ndアルバム。

      程良くアーバンな香りのドリーミーポップサウンドの心地良さはそのままに、前作以上にシティポップバンドとしての洗練度合いを深めた印象。

      前作よりR&B色が薄れた分、バンドのアンサンブルの巧みさが際立っていて、ボーカルの涼しげな響きと最高にマッチしてる。

      踊れてくつろげて、キラキラで切なくて。

      好きなアルバムって自分の中で2パターンあって、最初に聴いた時に衝撃を受けてハマるタイプと、気付いたらまた聴きたくなって日常的に当たり前のように流れてるタイプ。

      このアルバムはまさに後者にあたる作品で、この先も長い付き合いになるであろう一生モノに出会ったような気分です。

       

      Best Track: 「Depths (Pt.1)」「Persephone」「December」

       

      4. Kendrick Lamar 「DAMN.」

       

      コンプトン出身のラッパー、Kendrick Lamarの通算4作目となる新作。

      前作で極限まで上がったハードルの上に立ち高みの見物を決め込んだような印象の今作。

      自分を攻撃してくる相手を返り討ちにするキレ味抜群のラップの迫力はやはり圧巻!

      お馴染みの制作陣に加えて、James BlakeやKAYTRANADA、Steve Lacyなどの若手を起用していて、それぞれのカラーが上手いこと出されたトラック群のクオリティの高さもとてつもないレベル。

      間違いなく進化、いや深化、いやいや神化してますよね彼は。

      前3作品とはまた全く違うベクトルで自分の圧倒的な才能を見せれるあたりが、この人が王者として君臨している理由なんだと思いますね。

       

      Best Track:「DNA.」「LOYALTY. feat. Rihanna」「HUMBLE.」

       

      3. Kelela 「Take Me Apart」

       

      ワシントンD.C.出身のシンガー、Kelelaの待望デビューアルバム。

      これまでのミックステープやEPのリリースの度に高めてきた期待を爆発させたかのようなあまりにも完璧な一枚。

      エレクトロやドラムンベースをブレンドさせた一点の隙もないハイブリッドなフューチャーR&B。

      一音一音のエッジの効かせ方とかスムース&クールなボーカルの魅せ方とか、全てにおいてやってることのレベルの高さが尋常じゃない!

      90sオマージュの散りばめ方とかマジでセンス良すぎ!

      自分は去年のSolangeの「A Seat at the Table」がR&Bの進化を急速に加速させたと思ってるんだけど、その一番理想的な形の回答の仕方がこのアルバムなんじゃないかな。

      圧巻!

       

      Best Track: 「Frontline」「Waitin」「LMK」

       

      2. Thundercat 「Drunk」

       

      カリフォルニア出身のベーシストでありシンガー、Thundercatの通算3作目となる新作。

      再生した瞬間から既にヴィンテージなオーラを放つような印象の今回のアルバム。

      ジャズ、R&B、ファンク、AORまで混在したハイブリットなサウンドは、クラシカルだけどモダンという未体験な響き。

      自分は一体いつの時代の何のジャンルの音楽を聴いてるのかわからなくなるような、まさにDrunkな感覚。

      気付いたらまた流してるというか、もう無意識のレベルでこのアルバムを欲するところまで溺れてしまいましたね。

      あとはやっぱり4月の来日公演を観たということも大きくて、あまりにも衝撃的なライブだったんですよね。

      間違いなく彼は変態です。(誉め言葉)

       

      Best Track:「Show You the Way feat. Michael McDonald & Kenny Loggins」「Friend Zone」「Them Changes」

       

      1. King Krule 「The OOZ」

       

      ロンドンベースのアーティスト、King Kruleの2ndアルバム。

      Archy Marshall名義のアルバムをはさみ、約4年振りにドロップされた今作を最初に聞いた時に受けた衝撃は今でも鮮明に覚えてる。

      ジャズの匂いが煙たく立ち込めた、60sナイトクラブな質感のポストロック〜インダストリアル・ソウル。

      痺れる程にディープでカオスなサウンドテクスチャー。

      さらっと加わるサックスやピアノの音色の格好良さったらもう・・・。

      何かとんでもないものを聴いてるという感覚。

      どんな生き方をすれば23歳でこんなとてつもないアルバムが作れるんだろう?

      凄すぎる!ヤバすぎる! 

      やっぱりこの人は天才でした。

      Best Track: 「Dum Surfer」「Cadet Limbo」「Czech One」

       

      というわけでここまで60枚紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

      いやー長かったですね(笑)

      ホント最後まで読んでもらってすいません。

      それだけ今年も良いアルバムが多かったということですね。

      今年の個人的な1位はKing Kruleにしました。

      自分の中で裏テーマ的なものがあって、聴いて衝撃を受けたアルバム vs. 普段日常的に聴きたいアルバム という構図でランキングを作ってみたんですね。

      まぁそれは途中から気付いたことだったんですが、それで言うと1位は前者、2位は後者となるんですよね。

      自分と音楽の好みが近いという人はあまりいないのかもしれませんが、参考にした頂けたら嬉しいです。

      長いことお付き合いいただいてありがとうございました!

       

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