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2018年上半期 個人的ベストアルバム50 25〜1
category: - | author: hashimotosan
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    25. Laura Jean 「Devotion」

     

    オーストラリアはメルボルンベースの女性SSW、Laura Jeanの通算4作目となる新作。

    80sAORの風通しの良いスムースさと、一癖あるオルタナティヴなフォーク・ロックが絶妙にマッチしたドリーミーなシンセポップサウンド。

    前作までは割とアコースティックな響きだったんだけど、今作は70sのディスコやR&Bにインスパイアされてこういうサウンドに変化したんだそう。

    Lordeが大絶賛してて気になってたんだけど、評判通りの素晴らしさでしたね。

     

    24. Video Age 「Pop Therapy」

     

    ニューオーリンズベースのデュオ、Video Ageの2ndアルバム。

    80s趣味なシンセ使いが絶妙にチープなニューウェイヴ〜レトロポップサウンド。

    刻まれるビートやグルーヴがもれなく古臭くて、その良い意味でのダサさやヴィンテージ感がたまらなくクセになっちゃう!

    こういう確信犯的な80sリバイバルって既聴感あるのに全然飽きずに聴けちゃうのが凄いと思う。

    彼らはそこにTame Impalaっぽいサイケな質感も加えてて、その辺が巧いなぁと。

     

    23. Patrick Paige II 「Letters of Irrelevance」

     

    The Internetのベーシスト、Patrick Paige 兇離愁蹈妊咼紂璽▲襯丱燹

    90sなムードのスムースでナイトタイムライクなジャズ〜ヒップホップ〜R&Bサウンドがとろけるように心地良い。

    Thundercatにも通じる音選びとリズム感覚のセンスの良さね!

    いよいよ7月にリリースされるThe Internetの新作は、去年からの各メンバーのソロ活動を経ての作品ということで、何かとんでもないものが生まれるんじゃないかと大いに期待してます。

    寝苦しい夜のBGMとしてこれからの季節大活躍してくれそうですね。

     

    22. SOPHIE 「OIL OF EVERY PEARL'S UN-INSIDES」

     

    UK出身のアーティスト、SOPHIEのデビューアルバム。

    自身の活動以外にもCharli XCXやVince Staples、安室奈美恵などの曲を手掛けるプロデューサーとしての顔も持っている彼女。

    そんな彼女の待望のデビューアルバムは、いつも通りの不健康そうな色使いのカラフルでエグみの強いエクスペリメンタルポップが満載。

    一聴しただけでは処理しきれないサウンドプロダクションの手数の豊富さと圧倒的なキレ味!

    グロテスクとさえ感じる異形の美しさをポップスとして鳴らしてるのが凄いなと思います。

     

    21. Michael Seyer 「Bad Bonez」

     

    カリフォルニアベースのSSW、Michael Seyerの2作目となる新作。

    今回選んだアーティストの中で恐らく最も知名度が低いのが彼。

    そのサウンドは言うなれば、Mac DeMarco〜HOMESHAKEな味わいのほんのりソウル風味の極甘ソフトロック・ポップ。

    ここ数年は彼のような自宅で録音を行う「New Wave of DIY」なアーティストが増えていて、そのクオリティーは毎年上がってるような気がしますね。

    あまりにも気持ち良くて全てのやる気を奪うから自宅以外では聴けないかも。

     

    20. DJ Koze 「Knock Knock」

     

    ドイツを拠点に活動しているDJでプロデューサー、DJ Kozeの通算3作目となる新作。

    ディープハウス〜ヒップホップ〜ディスコ〜R&Bをミックスさせた摩訶不思議ダンスミュージック。

    ヴォーカルサンプルのオールドスクール感と、キレ味の良いエレクトロビートのデジタル感のアンバランスさがたまらない!

    アンビエントな心地良さもあって。

    様々なジャンルの音楽を聴いて愛しているからこそ生まれるサウンドだなと思いましたね。

     

    19. Porches 「The House」

     

    ニューヨークベースのAaron Maineによるプロジェクト、Porchesの通算3作目となる新作。

    80sのディスコやハウスのフレイバーを絡めたベッドルーム発のエレクトロポップ。

    イイ感じで踊れてイイ感じでチルれる、クラブと寝室の両方を絶妙なバランスで揺らすサウンドコントロールが見事!

    前作のタイトルは人に遊ばれなくなったただ水が張られただけの「Pool」。

    今作は人が生活してる家なんだけどHomeではなく「The House」。

    その辺の何とも言えない寂しさや切なさが彼のサウンドのキーになってる気がしますね。

     

    18. Natalie Prass 「The Future and The Past」

     

    リッチモンドベースのSSW、Natalie Prassの2ndアルバム。

    前作のノスタルジックでレトロな質感と可憐なヴォーカルはそのままに、ソウルやディスコ、ファンクのグルーヴを加えてより洗練されたポップサウンドになった印象!

    一聴してなんかSolangeっぽいなと思ったら、ミックスしてるのがSolangeやBlood Orangeも手がけてるBlueみたいでとても納得!

    今作のインスピレーション源として彼女が挙げてるのがJanet Jacksonというのも頷ける。

    爽やかでクールで、凛としていて可愛らしさもあって。

    大人の女性のポップス。

     

    17. Bart & The Bedazzled 「Blue Motel」

     

    The Loved Onesやソロとしても活躍してるBart Davenportのニューバンド、Bart & the Bedazzledのデビューアルバム。

    Prefab SproutやCleaners from Venusにも通じる80sブルーアイドソウル〜ネオアコなサウンドがズルいくらいに最高!

    スタイリッシュでロマンティックで。

    シティーポップ的なラジオフレンドリーな響きに、ジャズの要素だったり60sロックのテイストをさりげなく入れてる辺りがマジでセンス良すぎ!

    日常の風景にそっと寄り添ってくれるようなアットホームな感じが好きですね。

     

    16. Tess Roby 「Beacon」

     

    モントリオールベースの女性アーティスト、Tess Robyのデビューアルバム。

    TOPSやYumi Zoumaの親しみやすいソフトロックと、Beach HouseやChromaticsの耽美なドリームポップのちょうど中間にあるような新感覚のアンビエントポップサウンド。

    彼女が所属してるItalians Do It BetterはChromaticsやNite Jewel、Glass Candyなども一員の個人的に最も信頼してるレーベルの一つ。

    ただ美しいだけじゃないダークで混沌とした魅力があるのがここの特色。

    あまりの美しさにため息しか出ない・・・。

     

    15. Saba 「CARE FOR ME」

     

    シカゴベースのラッパー、Sabaの2ndアルバム。

    ジャズの成分多めのメロウでグルーヴィーなトラックも、落ち着いたトーンのラップも、どれもが心地良すぎてずっと聴いてられそう。

    聴けば聴くほどラグジュアリーな音してるし、ジャジーなピアノやサックスの響きの格好良さったらもう!

    今作にも参加してるChance the Rapperの存在も含めて、現在のシカゴヒップホップシーンの充実っぷりがパッキングされた最高の一枚!

     

    14. Kali Uchis 「Isolation」

     

    コロンビア出身のシンガー、Kali Uchisのデビューアルバム。

    R&BをベースにThundercatやSteve Lacy、BADBADNOTGOOD、Tame ImpalaのKevin Parkerといった手練れ達によって多彩に色付けされたインディーポップサウンド。

    コロンビア出身者ならではのラテンフレイヴァーも良いアクセント!

    その辺りが数多くいる女性R&Bシンガー達にはない彼女の個性ですよね。

    ロックな味付けもあるので、普段あまりこういったR&Bサウンドを聴かないリスナーにも聴いてほしいですね。

     

     

    13. Grouper 「Grid of Points」

     

    ニューヨークベースのLiz Harrisによるソロプロジェクト、Grouperの通算11作目となる新作。

    Grouperのサウンドを聴く度に、もうこれ以上何もいらないという充足感と同時に、何とも言えない虚無感のようなものを感じる。新作を聴いてもそう。声とピアノ。ほぼそれだけ。

    とてつもなく美しいけどどこか寂しい。

    その日どんなに嫌なことがあっても、疲れていても、Grouperを聴いてる間は無になれるというか。

    自分にとって凄い大切な時間。

    壊れそうに儚いのに一つ一つの音に込められたパワーが尋常じゃない。素晴らしすぎる。

     

    12. Rhye 「Blood」

     

    トロントベースのアーティスト、Mike Miloshによるソロプロジェクト、Rhyeの2ndアルバム。

    官能的で神秘的なボーカルにクールでオーガニックなモダンソウルサウンドという期待通りのRhyeっぷり。

    そこに加わったのは生感・躍動感・肉体感といった類いの何か。

    明らかにライブでの映え方を意識したリズムとグルーヴ。

    今作は前作に比べて確実に踊らせようという意識を強く感じる。

    前作が「静」ならば今作は「動」。

    当然というかもうほぼ必然のように素晴らしい。

     

    11. Tom Misch 「Geography」

     

    ロンドンベースのSSW、Tom Mischのデビューアルバム。

    彼の事はずっと追いかけ続けてきたけど、待望のデビューアルバムは待った甲斐がありすぎの傑作でしたね。

    ジャズ・ソウル・エレクトロのブレンド具合とか、ギターフレーズのチョイスとか、何もかもが洗練され尽くした極上のアーバンポップサウンド。

    シンガーとしてもソングライターとしても、そしてギタリストとしても既に完成されてますよね。

    どんな心境、体調、環境で聴いても素晴らしいと感じると思う。

     

    10. Jamie Isaac 「(4:30)Idler」

     

     

    ロンドン出身のSSW、Jamie Isaacの2ndアルバム。

    ベースをロンドンからサンフランシスコに移した影響からか陰鬱さすらあったサウンドに絶妙な抜け感がプラスされた感じ!

    ジャズやボサノヴァの軽いタッチが心地良い涼感アーバンポップ。

    前作よりメロディアスでメロウな質感になり、細かなディティールでジャジーなアプローチのサウンドメイクを決め込んでくる感じは、23歳の青年の仕業だとは俄かに信じがたいですよね。

    これから夏に向けて何回聴くことになるんだろう?

     

    9. Oneohtrix Point Never 「Age Of」

     

    ニューヨークはブルックリンベースのDaniel Lopatinによるソロプロジェクト、Oneohtrix Point Neverの通算9作目となる新作。

    無機質だった世界にヴォーカルが加わることで肉感的でメロディアスになったアンビエント〜エレクトロ〜ニューエイジサウンド。

    何回か聴いて感じたのはポップだということ。

    これまでは正直聴き手を選ぶタイプのサウンドだったけど、良い意味でハードルが下がったというか。

    それはJames Blakeの参加が大きい気がしますね。

    轟音と静寂が交互に打ち寄せて生み出される余韻の美しさたるや!

    やっぱりこの人ただ者じゃない!

     

    8. Amen Dunes 「Freedom」

     

    ニューヨークはブルックリンベースのSSW、Damon McMahonによるソロプロジェクト、Amen Dunesの通算5作目となる新作。

    両親や友人、彼自身の様々な出来事や問題を吐き出したリアルでパーソナルな内容のリリックと、生々しく響くソウルフルなフォーク・ロック。

    決して美しくない嗄れた声の圧倒的なヴィンテージ感と説得力!

    自分がインディーロックを好きになった00年代後半、DeerhunterやGrizzly Bear、Fleet Foxesなどが流行ってて、今作はその頃の空気感が漂ってる気がする。

    一本の映画を観たかのような臨場感と余韻。

    凄いわ!

     

    7. Janelle Monáe 「Dirty Computer」

     

    カンザスシティー出身のマルチアーティスト、Janelle Monáeの通算3作目となる新作。

    ソウル〜ファンク〜R&B〜ヒップホップを含め、ブラックミュージックの現在・過去・未来を一直線上に繋いだハイブリッドソウル。

    Princeはもちろん、多くの先人達へのリスペクトがそこら中に散りばめられた彼女にしか作り得ないサウンド!

    Princeのサウンドって唯一無二で決して真似できるものではないけど、彼女はちゃんとリスペクトをした上で焼き直したり引用してたりするから全然嫌みに感じないというか。

    ジャンルもジェンダーも人種も、色んな壁を超越した素晴らしい作品だと思います。

     

    6. Kevin Krauter 「Toss Up」

     

    ブルーミントンベースのバンド、HoopsのメンバーでもあるKevin Krauterのソロデビューアルバム。

    再生した瞬間から極楽気分な70sソフトロックテイストのモダン・ヨットロックサウンド。

    バンドの時と比べて、よりポップでアーバンな質感なのがたまらない!

    彼自身山下達郎や大貫妙子が好きで、日本のシティポップのかなり大きな影響を受けたんだそう。

    ちなみに今作の一番のインスピレーション源はFrank Oceanらしい。

    今年の夏のサウンドトラック第一弾としてこれからヘビロテ確定!

     

    5. Starchild & The New Romantic 「Language」

     

    ニューヨーク出身のアーティスト、Bryndon Cookによるプロジェクト、Starchild & The New Romanticのデビューアルバム。

    Blood OrangeのDev Hynesの秘蔵っ子的な存在で、Solangeの作品やライブに参加するなど、シーンの重要人物達から寵愛を受けてきた彼。

    Prince発Blood Orange経由の悶絶最高なモダンファンク・ソウル。

    80sと10sの空気を絶妙なバランスでブレンドさせたセンスの良さしか感じないサウンドクリエィション!

    過去30年くらいのブラックミュージックの繋がりを一枚で堪能できちゃう感じがホント凄い!

     

    4. U.S.Girls 「In a Poem Unlimited」

    ポートランド出身で現在はトロントベースのMeg Remyによるソロプロジェクト、U.S. Girlsの通算6作目となる新作。

    ポストパンクもロックもファンクもディスコも、彼女というフィルターを通すと極上のポップスとして聴けてしまうんだから不思議。

    全体的に良い意味でとっ散らかってるんだけど、統一感とかどうでもよくなって気付いたら無意識に体が動いちゃう感じ!

    得体の知れないパンキッシュでアグレッシヴな部分と、チャーミングなヴォーカルが作り出すポップな部分とのアンバランスさがこの作品の一番面白いところかもしれませんね。

     

    3. A.A.L (Against All Logic) 「2012 - 2017」

     

    ニューヨークベースのアーティスト、Nicolas Jaarの別名義、A.A.L (Against All Logic)のデビューアルバム。

    ソウル・ディスコからKanye Westまで多様なネタを、The Avalanchesとはまた少し違う角度からのアプローチでコラージュさせた新感覚のハウスミュージック。

    サンプリングの面白さはよく理解してるつもりだったけど、この作品でまた新たな魅力を知れた気がする。

    ジャンルも時代も関係なく縦横無尽に、人を踊らせることを第一に組み合わせて作られた感じ。

    ダンスミュージックとしてあまりにも見事で素晴らしい在り方だと思う!

     

    2. Beach House 「7」

     

    ボルチモアベースのデュオ、Beach Houseの通算7作目となる新作。

    シューゲイズ色を強めてこれまで以上にダークで耽美な世界観のドリームポップ。

    サウンドスケール、アレンジ、バランス、何もかもが一点の隙もない圧倒的な内容!

    神秘的な美しさと轟音の迫力が同居した完璧な流れに鳥肌が止まらない。

    曲の終わりと次の曲の始まりの繋ぎの美しさったらもう!

    聴けば聴くほど良く出来てるアルバムだと思う。

    圧巻!

     

    1. Snail Mail 「Lush」

     

    ボルチモア出身のSSW、Lindsey Jordanによるソロプロジェクト、Snail Mailのデビューアルバム。

    今年の上半期、個人的に一番グッときたのは弱冠19歳の少女によるこの作品でした。

    もう素晴らしすぎて、完璧すぎて・・・。

    シンプルなコード進行とメロディー、真っ直ぐ突き刺さってくる声と歌詞。

    情報過多な現代において、潔いくらい無駄を削ぎ落としたロックサウンド。

    これは一生モノの出会いだと思う。

     

    というわけで長々と失礼いたしました。

    今年の上半期も毎週リリースに追われるような感覚でしたね。

    上位の作品に関してはどれもずっと聴き続けていく作品になるんだろうなと思います。

    最後まで読んで頂いてありがとうございました!

     

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